今回お話を伺ったのは、社内で二つの仕事を兼務している稲村さん。忙しい彼女は、打ち合わせのメモや、長期プロジェクトの管理、日々のタスク整理など、すべてにノートを使っていました。効率アップのポイントは、大小2冊のノートにアリ。大きなノートと小さなノート、それぞれに違う役割があるのだそうです。一体どんなふうに使っているのでしょうか?
1. 大小ノート2冊、共通点は「方眼」
商業施設やイベント施設、博物館などの空間の企画デザインから施工、運営までを手掛ける乃村工藝社。稲村さんは、社会課題を解決しながら自社の価値向上を目指すCSV(Creating Shared Value)活動と、管理部門で業績管理を担当しています。CSV活動では、全社の活動をとりまとめる事務局業務をしながら、自らもプロジェクトメンバーとしてCSV活動に携わっているとのこと。二つの仕事を兼務する稲村さんを支えているのは、大小2冊のノートです。
「2冊使いを始めたのは3年ほど前からです。文房具が好きなのでいろいろなノートを試してきて、ようやくこの使い方にたどり着きました。簡単に言うと、長期的なものは大きなノートに、短期的なものは小さなノートに書いています」
厚みも大きさも全く違う2冊の共通点は、ケイ線が「方眼」であるということ。資料作成の機会が多く、グラフや図の下書きをするのに方眼が便利なのだそうです。
仕事の内容に合わせてケイ線の形を選ぶ。資料作成の機会が多い現在は、方眼を使用
では、長年ノートの使い方を模索してきた稲村さんのノートを見せていただきましょう。
2. 下書きやアイデア出し用「捨ててもいい」小さいノート
まずは小さなノートについてお話を伺います。元は「ジブン手帳」の付録として出合ったという、薄くてとてもコンパクトなノートです。
「どこへ行くにも常に携帯しているのがこのノートです。表紙が薄く、とにかく軽いのがうれしいです。荷物をできるだけ軽量化したいので、とにかく小さなものがいいなと思っていたところ、このノートに出合いました」
中を見せていただくと、グラフやプレゼン資料の下書きと思われるものが奇麗に描かれています。どんな使い方をしているのでしょうか?
●アイデアの源となるものは小さいノートに書き込む
●後で不要になる下書きもまずはノートに書き留める
●大きなノートは本棚に置いておきたいと思えるようなハードカバー
●何度も読み返したい内容は大きなノートに書き込んで保存版に
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