3、頭を冷やす――おすすめ方法は

 大脳の温度が冷えると人は眠気を感じるそうです。暑くて寝苦しいときや、寝る直前まで集中して作業したときは、耳から上の頭を冷やしてクールダウン。

「柔らかい保冷剤や、霧吹きで湿らせたタオルを冷凍庫で冷やしたものを耳から上に当てて大脳を冷やします。首が冷えると逆効果なので、頭の上のほうを冷やすのがコツ」(菅原さん)

「前頭部を冷やすことで寝付きが早まったというアメリカの研究報告もあります。おすすめは、冷凍庫で冷やした生の小豆を、100円ショップでも売っているメッシュのファスナー付き小袋に入れた保冷パック。水滴が付かず、頭にフィットするので使いやすいですよ」(三橋さん)

4、足首を冷やさない

 人は深部体温を下げるときに、頭の上と足裏から放熱します。足裏からの放熱を促すには、足首を温めるのがポイント。

「湯船に入れなくても、両足首に10秒ずつシャワーを当てて温めればOKです。電子レンジで温めたホットタオルで足の裏や足の指の間を拭くのもおすすめ。水分が蒸発するときに温度が奪われ放熱状態になり、さっぱり寝られます」(菅原さん)

「エアコンをつけたまま寝るときは、夏用レッグウォーマーで足首を冷やさないようにすると、朝のだるさが軽減されます。素材は吸湿性と放湿性がいいシルクや、シルクと綿の混紡がおすすめ。締め付けがないデザインを選ぶことも大事です」(三橋さん)