かなえられそうな欲求からかなえていく

 もちろん、2ページ前で述べたように「交際を申し込む」というのは一つの手です。これは言わば、上記の関係をワンセットで要求するというやり方ですね。ただし、聡子さんも「捨て身」という表現を使っているように、これは“オールorナッシング”の感があってちょっと怖い。そこで提案したいのが「グラデーション思考」です。

 これは「恋人として彼とやってみたいこと」をリストアップし、かなえられそうなものからかなえていくというアプローチ方法です。例えば、

・一緒にご飯を食べる
・仕事の悩みを語り合う
・映画を観に行く
・くだらないLINEのやりとり
・公園で散歩をする
・買い物デート
・旅行
・夜怖いときに電話する
・おもしろいドラマがあったら教える
・部屋に虫が出たら呼ぶ

……など、どんな些細なことでもいいので、自分の中にある欲求を書き出し、一つずつ実行していく。これは能動的なアクションであり、自分の意思とペースで押し進められるのが利点です。

 ただし、ここで大事なのは「セックスしたい」という欲求を“我慢”することです。なぜなら聡子さんは“恋人として”彼とセックスしたいわけで、関係性を変化させるためにも、今やっている行為はいったん我慢したほうがよいでしょう。

 そして彼を誘うときは、例えば「仕事の愚痴を聞いて欲しいから、たまには外でご飯を食べない?」という風に具体的な目的を明示した上で声をかけてみるのがいいかもしれません。そんな感じで、少しずつ彼との間に行為のバリエーションを増やしていくのはいかがでしょうか。恋人という関係性の承認を求める(=告白する)のは、その後でも決して遅くはないはず。これが我々の考える「(2)現在の好きな人と恋人関係になるためには、どうしたらいいのか」のアンサーです。

 ちなみに、今回オススメしたのは以前「告白の成功確率を上げる方法」という記事でも書いたアプローチ方法とも重なります。こちらもぜひ参考にしてみてください!

回答/清田代表&森田専務・文/清田代表

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