直前まで予定を決めない男　「たぶん行ける」の正体は

ゆうこさんは何に悩んでいるのか

　なかなか予定を決めたがらない彼氏、気になる人をデートに誘っても曖昧な返事が返ってくる、飲み会に呼んでも「行けたら行く」と答えてくる男友達……。そんな女性からの不満をたびたび耳にします。

　今回のゆうこさんは「先約優先」がスケジュール調整の原則だと考えており、それは一般的な常識でもあると捉えています。一方、ゆうこさんが接する男性たちの対応はその原則に当てはまらず、それはどういうことなのか、なぜそうなるのかがイマイチ分からずモヤモヤしている。これがゆうこさんの現在地です。

　先約優先の原則に従えば、約束事は基本的に「誘われた日が空いていればYES、空いていなければNO」というシンプルな話で決まるはずです。もちろん例外はあり、「今のところは空いてるけど、突発的に予定が入る可能性がある」という状況もあり得ることは、ゆうこさんも重々承知しています。

　その場合はあらかじめその旨を伝えてくれれば問題ないし、厳しそうであれば断ってくれて構わない。しかし男性たちは、そのどれにも当てはまらない「たぶん大丈夫だと思う」という曖昧な対応をしてくる……。

　これでは予定がどうなるかそのときになるまで分からないし、「他の人を誘う」や「別日で再調整する」などのアクションも取りづらくなってしまいます。ゆうこさんがモヤモヤしているのは、こういった事情からだと推測されます。

「優先順位が低い／下がっている」という不安

　ゆうこさんは恐らく、相手のモチベーション、つまり「行く気がある／なし」という要素も気にしているはずです。そしてこれが事態をよりいっそう複雑にしているように感じられます。

　もっとも、この要素を導入したからといっても、下記のようになっていれば話はまだシンプルです。

予定とモチベーションが、こうなっていれば返事の理由も理解しやすいのですが……

　しかし、「たぶん大丈夫だと思う」という返答の場合、予定が空いてるのか空いてないのかも分からないし、行く気のある／なしも分からないわけで、これではモヤモヤしてしまうのも当然です。

　そして、何度もこのような対応を経験すると、やがて「私の優先順位が低いのかな……」「私自身に魅力がないせい？」「私は適当に扱っていい人間ってこと？」という類いの不安が生じても不思議ではありません。

　「予定を決めない男なんて放っておいて、こっちはこっちで別の可能性を模索したらいいじゃないか」とつい言いたくなるところですが、ゆうこさんのモヤモヤの背景にはこういった不安も関与しているはずで、これはそう簡単に片付けられる問題ではないと思われます。