共通点を探していく

清田 それと、自分のカードに意識的になると、初対面の相手との間に生まれる直感力や発見力が上がるはずなんです。相手の服装や持ち物、ちょっとした会話などに表れるわずかな手掛かりの中から、「自分はこの人と仲良くなれる」という情報をキャッチできるようになります。

――それで「仲良くなりたい」と思ったら、先ほどの「カード」を出していけばいいのでしょうか。

清田 自分のカードを出すとともに、相手のカードの中から自分との共通点を探すことが重要です。相手と会話するときは、序盤でそのきっかけや素材をテーブルに散らばせていきます。やり方はシンプルで、仕事や出身地、趣味や好きな食べ物など、オーソドックスな質問をいろいろと投げかけていきます。それで共通点を見つけたらちょっと突っ込んで聞き、話を広げて行きます。そうする中で、次に会うためのきっかけや口実が見つかったりするわけです。

――なるほど、それがそのまま2回目に向けた布石になるわけですね。共有できる目的があれば誘いやすいし、誘われた側も乗りやすいですよね。

清田 誘う際に頭に入れておきたいのは、仲良くなるためにはポジティブな記憶を共有するのが一番の近道だということです。ただし、だからといって「楽しませよう」とか気負う必要はありません。そもそも楽しいところに行けばいいのです。今だったら、SNSにアップできるネタになりそうなところとかも、ポジティブな記憶に残りやすいと思います。

――うまく2回目に進めることができたとして、気を付けたいことはありますか?