恋愛におけるbeingとは

 恋愛関係のやりとりには「自分」の重みが大きく乗せられがちです。例えば仕事の対人関係がもっぱら業務というdoingでやりとりされるのに対して、恋愛はむき出しのbeingのぶつけ合いみたいなところがあります。恋愛は楽しくも危険な行為なのです。

 告白はbeingの全力投球です。

 だからそれを受け止めてもらえなかった時には、つい、自分のbeing全体が否定されたように錯覚してしまいます。しかし例えば慶子さんの場合、彼とは半年に渡って友人以上恋人未満の関係を築いていたわけです。その彼はあくまで恋愛のオファーを断ったというだけであり、友人以上恋人未満である慶子さんのbeing全体を否定したわけではありません。残念ながら、恋人としてのbeingは受け止めきれなかったということでしょう。

恋人としてのbeingを受け止めきれなかっただけ
恋人としてのbeingを受け止めきれなかっただけ