そして、定時でスパッと帰るために何より必要なのは『今日の仕事は終わったぞ。帰るぞ!』と自分に言い聞かせること。その日にすべきことを終わらせていれば、『仕事をやり切った感』があるので、後ろめたさを感じずに帰れます。私がサッと帰るので、チームメンバーも不必要な残業をしたり、誰かの顔色をうかがったりということはありません」(松本さん)
2.社内外との進捗状況はこまめにシェア やり方にも工夫
社内ミーティングと社外の商談は週1ペース、進捗状況を常に共有
プロモーションユニットはメンバーが佐久事務所と東京事務所に分かれているため、松本さんは週1ペースで東京に出張しています。
「新卒社員は本社の雰囲気に慣れるため、佐久事務所で働いています。中堅社員は営業拠点でもある東京事務所に勤務。世代も距離も離れたチームを取りまとめるのに必要なのが、こまめなミーティングです。週に1度は1時間程度のミーティングを行い、進捗状況を共有しています。細かな連絡事項や疑問などは社内チャットで共有することもあります。
チームメンバーの状況を把握するために活用できるのが、『雑談』です。自分が話の輪に加わらなくても、聞こえてくる会話が『ちょっと仕事の論点がずれているな』と思ったら後で軌道修正したり、雑談に応じないチームメンバーがいたら『仕事でいっぱいいっぱいなのかな』とフォローをしたりしています。月に1度は各個人と面談して、仕事上の悩みや迷いを聞くようにしています」(松本さん)
一方、流通営業を担当し、顧客や店舗などの対応もあるため「なかなか自分のペースで仕事を進められない」という伊藤歩美さん。
「例えば、流通向けに新商品を発売する時は、デザイナーからの返事待ち、缶メーカーとのやり取り、小売企業との相談……と、自分一人では仕事が進まないことばかりです。それでも、なるべく自分が主導権を握れるように月1回ペースで商談をセッティングし、その場でさまざまなことを相談・決定するために、商談内容の設計と準備を綿密にしておくことを心がけています。
社外の関係者とはお互いの繁忙期をシェアして、無理のない予定を組むように心掛けています。スケジュールや議事録など大事なことはメールで連絡します。メールだと履歴が残るので『あの件はどうだったかな』と自分で確認する際にも助かっています」(伊藤さん)