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人生100年時代のキャリア 私たちは今何をすべき?

2017年12月21日

キャリア自律の6つの条件と4つのキャリア戦術を考える

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 日経ウーマン2018年1月号で発表された「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018」。皆さんはもうお読みになりましたか。大賞に選ばれたポーラ化成工業の末延則子さんをはじめ、選ばれた8人の女性たちはみな素晴らしい実績を持つ方々ですが、私がその中でも注目したのは、「人生100年時代のロールモデル賞」を受賞された若宮正子さんでした。17年6月、米アップル社主催の世界開発者会議の冒頭で、ティム・クックCEOから「世界最高齢のプログラマー」として紹介され一躍注目されました。若宮さんがパソコンを始めたのは銀行を定年退職後の60歳のとき。独学でパソコンスキルを磨き、81歳のときにiPhoneアプリ「hinadan」を開発したのです。

 12月1日に開催された「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018」表彰式に登壇した若宮さん。若々しくはつらつとしたその姿に会場中が沸きました。

「人生100年時代のロールモデル賞」に輝いたアプリ開発者・若宮正子さん

 ウーマン・オブ・ザ・イヤーの受賞者の皆さんには、自分のキャリアを振り返りキャリアチャートを書いていただくのですが、若宮さんの場合、そのキャリアチャートのスタートは55歳。そこからずっと右肩上がりのキャリアになっています。私は現在その55歳なので、若宮さんのように、好奇心を持ち、いろいろなことにチャレンジを続ければキャリアもずっと上昇していく! と大きな勇気を頂きました。まさに「人生100年時代」のフロントランナーです(詳細はぜひ日経ウーマン1月号をご覧ください)。

「日経ウーマン1月号」

キャリア自律のための6つの条件とは

 さて、今年最後の原稿は、「人生100年時代のキャリア戦略」をテーマに「何をしたらよいのか」ということを考えていきたいと思います。

人生100年時代、私たちは「今」をどう生きるか (C) PIXTA

 これから社会はどう変わるのでしょうか。今の時代は、「VUCA(ブーカ)」の時代と称されていますね。「Volatility(激動)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(不透明性)」の頭文字をつなげた言葉ですが、現在の社会情勢の極めて不透明で予測困難な状況を表しています。それはビジネスにおいても同じこと。AIやIoTなど新しいテクノロジーにより業界の主要プレーヤーが大きく変わろうとしています。今、自動車メーカーがその動向を注視しているのはライバル会社ではなく、グーグルなど異業種の企業であると言われています。多くの企業がこれまでの延長線上ではない新たな事業、新たな価値を生み出そうと必死になっています。

 このような変革の時代に一番リスクが高いのは、自分の人生を人任せにすること。「誰かが何とかしてくれる」「この会社にいればずっと大丈夫」というような古いメンタリティーでは乗り切れないと専門家は口をそろえます。個人が自律的に自分のキャリアを開発していくキャリア自律が重要なのです。

 宮城まり子法政大学教授は、自律的キャリア発達の6条件として以下のことを指摘します(11月23日に開催された「一般社団法人ビューティフルエージング協会25周年記念シンポジウム」より)。

(1)正しい自己認識(欲求、能力、価値観、役割)

(2)強いキャリア意識(向上、成長、達成意欲)

(3)明確なキャリア目標(3年、5年後のありたい自分、働き方の方向性、ビジョン)

(4)キャリア目標達成のための自己啓発活動(自己教育力、自らの先行投資)

(5)キャリアネットワーク構築(社内外の人脈を持つ)

(6)キャリアの自己管理(キャリアを節目で見直し、修正、再設計する)

 「自分を育て磨くのは自分自身であるという姿勢・態度が重要であるということです」(宮城教授)

 あなたはこの6条件を満たしていますか。正しく自分を認識していますか。女性は自分の能力を低く見積もりすぎるきらいがありますが……。自分のキャリアの目標を持ち、そのために投資をしていますか。社内社外にネットワークがありますか。入社10年目、または30歳や35歳などの節目で自分のキャリアを見直しているでしょうか。

 宮城教授は、キャリア形成のためには3つのアプローチがあると説きます。

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Profile
麓幸子
麓 幸子(ふもと・さちこ)
日経BP総研フェロー。1984年筑波大学卒業、同年日経BP入社。88年日経ウーマンの創刊メンバー。2006年日経ウーマン編集長。15年日経BP総合研究所副所長。17年日経BP総研マーケティング戦略研究所長。18年現職。法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。内閣府、林野庁などの有識者委員を歴任。筑波大学非常勤講師。著書は「女性活躍の教科書」「仕事も私生活もなぜかうまくいく女性の習慣」など。
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