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約200時間の年間総労働時間を減らした業務改革の中身は

2016年11月2日

中西金属工業 代表取締役社長・中西竜雄氏

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自動車や産業用機械などで使用されるベアリング・リテーナー、コンベアシステム、住宅関連部品などの製造・販売を行う中西金属工業(本社:大阪市)。中西竜雄氏が社長に就任した2009年より、ワークライフバランスの促進に力を入れ、働き方の改革や職場環境の改善に取り組んできた。大阪市が女性にとって働きやすい職場環境の整備に取り組む企業を認証する「大阪市女性活躍リーディンクカンパニー」の第一期認証(2015年1月)も受けている。同社が行ってきた改革の内容とその狙いについて聞いた。
(2016年9月14日にサイト「日経BPネット」 コラム「麓幸子の「ダイバーシティ&働き方改革最前線」に掲載された記事を転載しています)

買収した海外企業の「年間総労働時間1550時間」という衝撃

――2009年6月の社長就任当時から、女性活躍に力を入れ、ワークライフバランスの促進に取り組んできたそうですが、その理由を教えてください。

中西社長(以下、中西):第一に、日本の労働人口の減少が進む中、次代を担う人材として、まだまだ社会進出が遅れている女性の力に注目すべきだということです。そして、優秀な人材を採用していくためには、ワークライフバランスが重要になってくると感じたからです。今の若い人は給与だけではなく、労働時間も仕事選びの重要項目と考えています。だから、「選ばれる会社」になるには、給与と労働時間もバランスされていることが必須です。

 そこで、当社は7、8年前から労働時間の削減に取り組んできました。私が社長に就任した2009年当時の当社の年間総労働時間は、2100時間ほど。ところが、2011年にスウェーデンの企業を買収したのですが、その会社の年間総労働時間は1550時間だと知り、驚きました。それで仕事がまわっているのなら、我々も挑戦しようじゃないか、と。第一段階として、1900時間という高いハードルを設定しましたが、ここ2、3年で工場では1900時間、スタッフ部門は1900時間を切るまでになりました。今期は1800時間前半を目指そう、と目標設定しています。

1990年入社。96年取締役。98年常務取締役。2002年専務取締役。09年代表取締役社長

――年間総労働時間を順調に減らすことができたのは、どういう施策が奏功したのでしょうか。

中西:業務の棚卸しをしたところ、約3割が非コア業務だということがわかりました。社員の力をそこに割くのはもったいないと考え、これら非コア業務をまとめて請け負う外部の会社に業務を委託するシステムを作りました。それまで非コア業務に従事していた社員からは「リストラされるのでは?」と心配する声も聞かれましたが、もちろん、そんなことはしません。コア業務を担当できるよう、研修を受けて職種転換を進めました。その中から女性の営業職も増えてきました。

――女性の営業力をどのように見ていますか。

中西:まずはルーティンの営業から担当してもらっていますが、お客様からは好評ですよ。当社の顧客は女性活躍が進んでいる大手企業がほとんどで、先方の担当者が女性であることも多い。女性は顧客と信頼関係を築きながら、ていねいに提案を行う力があるし、寄せられる要望への対応力もある。住宅関連の部品を扱う事業部では、新たに女性中心のリフォーム専用部署も作りました。そうした分野での女性社員の活躍も期待しています。

――ほかにどんな業務改革をしましたか。

中西:会議の改革ですね。14、5年前から言い始めていたことですが、会議の時間を決めて、その場で必ず結論を出すことです。私は若いころから、日本人男性は決断力が弱いのではないかと思うことがよくありました。会議をしても、解決策が出ないまま先送りが多いんですよ。だから一つの会議を1時間で終えよう、次回に持ち越さず何が何でも決めて行こう、と決めたんです。

 例えば、重要事項を決める毎月の会議も、参加者が事前にしっかり資料に目を通し、どうすべきかを考えて集まる。そう意識づけしてきて、最近ようやく慣れてきた感じですね。ある会議のスタート時間はいつもは夕方からでしたが、今年の4月から朝10時に始めて、案件が多い場合でも、お昼までには終わるようにしています。

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Profile
麓幸子
麓 幸子(ふもと・さちこ)
日経BP総研フェロー。1984年筑波大学卒業、同年日経BP入社。88年日経ウーマンの創刊メンバー。2006年日経ウーマン編集長。15年日経BP総合研究所副所長。17年日経BP総研マーケティング戦略研究所長。18年現職。法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。内閣府、林野庁などの有識者委員を歴任。筑波大学非常勤講師。著書は「女性活躍の教科書」「仕事も私生活もなぜかうまくいく女性の習慣」など。
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