女性活躍は企業競争に勝つための人材活用術

 調査によると、女性取締役のいる企業の方が、いない企業に比べて株式パフォーマンスが良いという結果が出ている。また、ワークライフバランスに取り組んでいる企業は、生産性が上昇する傾向が見られ、育児介護支援や柔軟な職場環境を推進する企業は、何も対策をしていない企業に比べて、生産性が2倍以上高いというデータもある。

 「ワークライフバランスの取り組みについては、すぐに結果が出るものではなく、タイムラグがあります。中長期的な経営戦略の基、まずは従来のマネジメントを変革することが重要です」と華房審議官。

 女性の活躍推進は、競争優位を築くための人材活用戦術であるとトップが考え、全社的に取り組んでいる企業では、具体的な経営効果が表れている。