Q.おすすめの生理用品は何ですか? また、正しい使い方などがあれば教えてください(33歳)

A.一番のおすすめは布ナプキン。こまめに取り替えて清潔をキープして

 おすすめは、蒸れにくくかぶれにくい布ナプキンです。会社に行くのに布ナプキンは使えないという場合は、紙タイプのナプキンの中でもコットンを選んでみてください。いずれのタイプでも、ナプキンは少なくとも2時間で取り替えるようにしてください。栄養分の高い血液は雑菌の温床になりやすいので、臭いや痒みの原因になります。まめに取り替えて清潔に保つようにしましょう。

 月経カップも使い方をマスターしてきちんと清潔に保てればいいと思います。ただし、ためられる量に限りがあるので、経血量の多い人には向かないかもしれません。

Q.デリケートゾーンの臭いが気になります。毎日きちんと洗っているのに……(37歳)

A.せっけんはNG。ぬるま湯で洗ってください

 膣周囲は酸性で、膣を清潔に保ってくれる常在菌は酸性でしか生きられません。アルカリ性のせっけんで洗ってしまうと常在菌まで殺してしまい、臭いや痒みの原因になったり、外陰部全体に炎症が広がって痛みが出たりすることもあります。

 デリケートゾーンを洗うときは、ぬるま湯が最も適しています。生理中も同様にお湯で洗うだけでOK。現在は酸性にpH調整された外陰部専用のソープも販売されているのでチェックしてみてください。

Q.いい婦人科医の見つけ方を教えてください。やっぱり男性より女性の医師がいいのでしょうか?(29歳)

A.すべての人にとって良い医者はいません。男性・女性問わず、会って話してみるのが一番です

 時間をかけて丁寧に説明してほしい患者さんもいれば、必要最低限の情報に絞って早く診察を済ませてほしい方もいるでしょう。医師の良し悪しは、その方との相性によって決まるところが大きいんです。男性だから女性の悩みが分からない、女性だから何でも分かってくれる、とは限りません。なので、ぜひ臆することなく複数の病院を受診してみてください。信頼できる医師かどうかに、性別は関係ないと思います。

この人に聞きました
吉野一枝
産婦人科医・臨床心理士
吉野一枝さん
よしの女性診療所院長。高校卒業後、“フリーター”、CM制作会社を経て、32歳で帝京大学医学部入学。著書に「婦人科医が教える 誰にも聞けない生理のお悩み解決法」(彩図社)「40歳からの女性のからだと気持ちの不安をなくす本」(永岡書店)など

文/小泉なつみ 写真/PIXTA