月に一度やってくる生理。繁忙期やイベント・行事と生理日が重なると大変ですよね。前回記事・働く女性の生理事情 周期の管理から使用アイテムまで、前々回記事・職場で服や椅子に伝い漏れ…読者の「生理トラブル」では、アンケート調査による読者の皆さんの生理事情をお届けしました。今回は、アンケート調査から「仕事と生理」にフォーカスして見ていきます。

【調査概要】
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査期間:2017年6月1日(木)~6月18日(日)
◎有効回答数:279人。平均年齢37歳。シングル 67.7%、既婚(子どもなし)16.5%

「生理不調でもいつも通りに働く」…なんと6割

 仕事の繁忙期と生理が重なってしまい、大変な思いをしたことのある人も多いのでは? 「休むに休めない」女性たちが、どのように働いているかを見てみましょう。

Q1:職場で生理による不調が生じた際、あなたはどのように対処することが多いですか?(複数回答 最大3つまで)

・不調は訴えず、いつも通りに仕事をする…62.7%
・有給休暇など、他の制度を利用して休む…28.0%
・理由は話さずに不調を訴える…22.6%
・女性の上司・先輩に相談する…9.3%
・男性の上司でも率直に相談する…7.2%
・生理休暇の制度があるので利用する…6.1%
・理由は話さずに自宅作業などのリモートワークに切り替える…1.8%
・直属の上司は男性だが、女性の上司・先輩に相談する…1.4%
・その他…8.2%

 上司が男性・女性であっても、「相談する」のは少数派。「休暇を取る」人も少なく、「不調は訴えず、いつも通り仕事をする」人が多いようです。

Q2:あなたの職場には、生理休暇やそれに該当する制度がありますか? また、その制度を利用していますか?

 生理休暇やそれに該当する制度があるかどうか、また利用状況を聞いたところ、1位は「制度はあるが、利用していない」(49.5%)という結果に。以下、「制度はないが、あったら利用したい」(17.6%)、「制度があるか分からない」(13.3%)、「制度はなく、必要性も感じない」(10.8%)、「制度があり、利用している」(5.4%)となりました。
 ※「無回答」(3.6%)

 制度としての「生理休暇」を利用しているのは、ごく少数派。「もし生理休暇があっても、男性には恥ずかしくて言えないし、申請できない。周りの女性の上司にも知られたくない」という人もおり、「制度があっても利用していない」人が半数を占めました。制度があったとしても「利用したい」人は2割程度にとどまり、生理は個人的な問題だけに周囲には知られたくないと思う人が多いようです。

 他には「家で寝倒す。その時期に打ち合わせや出張は絶対入れない」「女性の同僚に声をかけてから、休養室に行く」「職場のベッドで横にならせてもらう」「トイレにこもる」といった対応策を取る人もいました。