婦人科の受診で生理痛以外の症状が分かることも

 悩みが尽きない生理ですが、皆さん、医師に相談したことはあるのでしょうか。

Q6:生理痛やPMSについて、病院を受診したことがありますか?

 半数以上の人が、病院には行かずに我慢しているようです。受診した人たちのなかには、生理痛やPMS以外にも病気や不調が見つかったケースもあるようです。

Q7:受診してみて、病気やご自身が把握してなかった事柄は見つかりましたか?

「子宮内膜症とチョコレート嚢腫(のうしゅ)が見つかった」(27歳・会社員・サービス)

「軽度の子宮内膜症でした。受診するまで毎回、“盲腸レベルの生理痛”でしたが、3年ほどピルを服用し、エコーを確認しながら経過を観察しました。ピルを中止したところ、生理痛が軽くなったので、それからは鎮痛剤のみに。生理再開後は、体調が良くなりました」(34歳・契約社員・商社)

「狭骨盤、先天性の子宮奇形(大きさが小学生ほど)、子宮内膜症でした。産後だったので、『よく、子どもが産めたね』と言われました。今は治療中ですが、『半数以上が止まる』といわれている生理も、量はかなり減ったものの、いまだにあります」(31歳・会社員・建設)

「子宮筋腫と、内膜症だということが分かりました」(33歳・会社員・製造)

「特に悪いところはなく、原因はストレスだと言われました」(37歳・会社員・製造)

 他にも「子宮筋腫が大きくなっていた」「ストレスでホルモンバランスが乱れていることが分かった」といった回答がありました。病院を受診している人たちは4割弱ですが、それでもこれだけの病気が見つかっているとは驚きです。

 診察を受けるに越したことはないのですが、病院に行かない・行けない理由は……?

Q8:受診しない理由を教えてください。

「問題ないと自分で判断しているから」(28歳・会社員・不動産)

「かかりつけ医もなく、不安が先行してしまう。今のところ薬でどうにかなっているので」(29歳・会社員・サービス)

「以前、貧血で受診した際に子宮内膜症の心配もなく、子宮頸がん検診も問題ありませんでした。あまりに気分が沈んだり、胃痛がしたりするので、『PMSかな?』とは思っていますが、婦人科にどうやって相談したらよいか分からず、行きづらい……」(28歳・パート・医療福祉関連)

 皆さんに共通していた回答は、「時間がない」「面倒臭い」「病院に行くほどではない」など。「問題ないと判断している」という人も多くいました。「生理痛だけで産婦人科には行きづらい」というのも、受診をしない理由の一つと言えそうです。

 次回は働く女性の「仕事と生理」を考えます。

文/三浦香代子 写真/PIXTA