どんな結果にも難癖をつけてくる人への向き合い方

もっと簡単に解決できたんじゃないの？

見えちゃいけないものを見た顔ですね。 (C) 2016 Warner Bros. All Rights Reserved

　ことの重大さを理解していない人は、説明を受けたところで理解できません。

　つまり、ハドソン川に着水しないと大惨事になっていたと言ったところで、「空港に戻って着陸すればよかったじゃないか」と、考えられないようなのんきなことを言ってしまうわけです。

　「会社のパソコン1台がハッキングされたくらいで、全ネットワークを停止にするなんて大げさだ」みたいなことを平気で言ってしまうのと同じ。もっと古い例で言えば、パンがなければケーキを食べれば発言そのものです。それがどんなに致命的なことか理解できていない。

　そんな人に限って上役との間に入りたがり、今回の問題は自分が解決したと言いたいだけの人もいたりして……。

　この人には何を言っても無駄だ。説得にかける時間とあきらめて自分の意見を曲げることを天秤にかけて、早く解放される方に傾きたくなりますよね。

　でも、あきらめてはいけません。そもそもあきらめる必要も理由もありませんから。自分の判断を最後まで信じられるのは自分だけです。

マニュアルに載ってないじゃん… (C) 2016 Warner Bros. All Rights Reserved

　今作に登場するサリー機長もまったくあきらめません。それどころか、どうすれば伝わるか、わかってもらえるかを色んな角度、方法から考えて、それでも伝わらない……ってところからもう1回チャレンジするくらいの気持ちを持った人です。

　人に気持ちを伝えるのって本当に難しくて、面倒なので、途中でどうでもよくなって、それで人間関係が希薄になって、気がついたら今日も一人で晩御飯……みたいな将来は絶対に避けたいですよね。

　なんか説明するの面倒だから、誤解されたままでいいやなんて言わずに、仕事でもプライベートでも、最後まであきらめずに行きましょう！

　それではまた。ご存じ、ゆうせいでした。

文／永井勇成