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頑張り屋さんこそ必要 自分の弱さを出す勇気

2018年7月27日

周りと違っていてもいい「どうなりたいか」は自分自身が決めること 

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 「自分がどうしたいか」「自分がどうなりたいか」は他人が決めることではなく、自分自身が決めること。今回は映画「タリーと私の秘密の時間」を紹介します。

ベビーがかわい過ぎて萌えます (C) 2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

 他人の事ならば冷静に判断できるけど、自分の事となると急に難しくなることってありますよね。言葉は悪いですが、他人の事はどこまでいっても他人事であり、ある意味では気楽に考えることができます。しかし自分の事となると話は違う。

 その判断一つで、もしかしたら責任を取らなければならないかもしれないし、得をするかもしれないし、損をするかもしれない。誰だって、できることなら要らぬ責任など負いたくなく、ましてや後悔なんて絶対にしたくない。だから決断が鈍ってしまう……。

 本日紹介する映画「タリーと私の秘密の時間」は、自分自身と向き合うことの難しさと怖さ、しかしその必要性について考えさせられる1本です。

【ストーリー】
「私、人に頼れないの」―仕事に家事に育児と、何事も完璧にこなしてきたマーロだが、3人目の子どもが生まれて、ついに心が折れてしまう。そんな彼女のもとに、夜だけのベビーシッターがやって来る。彼女の名前はタリー。年上のマーロにタメグチで、ファッションやメークもイマドキ女子だが、仕事ぶりはパーフェクト。荒れ放題だった家はたちまち片付き、何よりマーロが笑顔と元気を取り戻し、夫のドリューも大満足だ。さらにタリーは、マーロが一人で抱え続けてきた悩みの相談に乗り、見事に解決してくれる。だが、タリーは何があっても夜明け前に姿を消し、自分の身の上は決して語らない。果たして彼女、昼間は何をしているのか? マーロの前に現れた本当の目的とは―?

 単なる「ベビーシッターさんに助けられました」という話ではなく、効率を求めようとか、お金で解決しようといった話でもありません。いい意味で裏切られる作品ですよ。

まずは自分がご機嫌でいたい

完璧な仕事をこなす、ベビーシッターのタリー (C) 2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

 例えば仕事において、今の職場に残って頑張るべきなのか、それとも転職して心機一転したほうがいいのかを迷っているとしましょう。友人や知人から相談された場合は、もう少し今の会社で頑張ってみたら? とか、転職したほうがいいよ、なんてアドバイスができるはず。でも自分自身のことになると怖くて答えが出せず、なかなか決められない……なんて経験は、誰しも一つや二つ、あるのではないでしょうか。

 他人から見て分かることには限界があり、自分のことは自分にしか分かりません。すべての感情や考えを他人とシンクロすることはできないし、言葉だけでは気持ちを表し切れないこともあります。

 本作の主人公・マーロは、一人で育児を抱え込んでいて、もういっぱいいっぱい。夫も育児を手伝ってはくれるけれど、100%マーロの気持ちは理解してくれない。そんなマーロを思って、ナイトシッター(夜だけのベビーシッター)を雇うことを兄のクレイグは勧めます。しかし、誰かに頼ることには抵抗があるマーロ。そんな彼女に対して、クレイグはこう言います。

 「君自身がまずはご機嫌でいなきゃ。自分を変えるんだ」

 自分自身、いつでも冷静に判断しているつもりでも、やはり変化を受け入れることは怖いもの。しかし自分が変わらないと状況も変わらないんです。それを後押ししてくれる兄のセリフに考えさせられます。

 もう何年もまともに片付けられていない部屋、夕食に子どもたちと冷凍ピザを食べていたときに帰宅した夫から、やんわりと言い放たれる嫌み、3人目を出産したあとの体を見た娘から「ママ、その体どうしたの?」の一言……。そうしてマーロの気力と体力が尽き果てたその晩、ついにナイトシッターがやってきます。

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Profile
永井 勇成
永井 勇成(ゆうせい)
映画紹介を得意としているライター。「日経ウーマンオンライン」「シネマズ by 松竹」で映画コラムの他、複数のメディアで執筆中。企画・編集・執筆・モデルを提供するカンパニオの代表で、ぱくたそではフリー素材モデルとして不倫素材や、記者風素材を提供している。
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