どれだけ自分と向き合えるか
例えば、あなたが現在いる職場の人間関係やキャリア形成に不満を感じて転職したとします。しかし、その新しい職場でも、人間関係や日々の仕事をこなす中で生じる新たな不満と向き合うことは避けられません。
問題が発生したら、転職して状況を変えればいい。それで不満は解決するでしょうか?
自分は何がしたくてその会社にいるのか、何を達成したいのかを見つめ直し、必要に応じて「自分を変える」のか「環境を変える」のかを決めなくては、問題は解決しないのではないでしょうか。
やみくもに「環境を変える」のではなく、「環境を変えない」ことで、自分自身を前進させるチャンスにもなる。それに気付けるか、気付けないかが、社会人として重要なことだと私は思います。
挫折する癖がつく前に
環境さえ変えれば解決すると思っていると、現在の環境から別の環境へ「逃げる癖」「挫折する癖」がついてしまいます。
物事は「予定通りに進まない」ものです。逃げ出したくなるような事が起きたときにどう軌道修正し、どう対応できるか。
もちろん、時と場合によって逃げることも必要ですが、解決するために必要な変化は自分の中にあるかもしれないと本作は教えてくれます。人間が13cmになるというSF作品、予告編からは想像できない、思いもよらない展開をお見逃しなく。
それではまた。映画カタリストのゆうせいでした。
「ダウンサイズ」
全国公開中
配給:東和ピクチャーズ
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文/永井勇成