企業型に加入している人にとってのメリットは?

 すでに企業型確定拠出年金に加入している人は、わざわざ個人型に加入する必要があるの? と思うかもしれません。企業型と個人型での大きな違いは、おおまかにいうと「会社のお金で積み立てるか? 自分のお金で積み立てるか?」です。

 個人型に加入することで、将来の老後資金を自分で上乗せすることができます。会社員の公的年金はよく国民年金の1階部分と厚生年金の2階部分合わせて2階建てといわれ、企業型DCに加入することで3階ができます。さらに個人型に加入することで、この3階部分をさらに厚くすることが可能になるのです。

 また、確定拠出年金での大きなメリットの一つが、積み立てた掛け金に応じて所得税・住民税が軽減されること。たとえば年収400万円の会社員が月2万円を積み立てると、年間24万円に対して所得税10%分、住民税10%の、合わせて4万8千円の節税効果があります。個人型に加入して自分のお金で積み立てると、年末調整などで申告することによって、給与に対してかかる税を軽減することができます。ですから、税の控除をより実感できるかもしれませんね。

※企業型の中でも、選択制、マッチング拠出などを利用している方は取り扱いが異なります。