そもそもなぜ副業がNGなのか?

 つまり企業が副業を禁止するのは、自社の運営に悪影響が出るのを防ぐのが目的です。ですからあくまでも一般論ですが、ネットオークションをしたり、投資をしたり、ブログを書いたりするのは、個人の趣味の範囲として認められることが多いでしょう。ただし、本業の業種、業務の特性によって判断も変わってくると思われます。

 また、副業が認められていても、本業の従業員としての品位や社会人としての常識は大切にしたいものです。たとえば水商売や風俗関連の仕事は、企業のイメージを損ねるとして認められないことが多いですし、特に禁止されていなくても、本業での上司や同僚には知られない方がよいでしょう。悪質商法や反社会的勢力にかかわる仕事も、副業かどうかにかかわらず避けておくべきです。

 今後、副業が認められる環境が整備されていくと考えられますが、本業でも副業でも、お勤め先に迷惑をかけないことは大切です。そして、収入アップだけではなく、副業での経験を本業でのアイデアやモチベーションに活かせるようなキャリアにできたらいいですね。

本業にも生きてくる副業を
本業にも生きてくる副業を

文/加藤梨里、イラスト/梶塚美帆

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