注意点2 フリーになる、主婦になる人は手数料に要注意

 退職してフリーランスや専業主婦になる場合には、手数料も要チェックです。個人型の確定拠出年金は、手数料が自己負担になるからです。

 企業型では、加入にかかわる手数料は原則としてかかりません。お勤め先が負担しているためです。しかし個人型では、加入者が自分で金融機関などに支払うことになります。金融機関によって異なりますが、事務手数料・資産管理手数料・運営管理機関手数料というものが合わせて月に500円前後、年間で5千円~6千円程度かかります。このほかに、加入時には3千円弱の手続き手数料もかかります。

 つまり、個人型で確定拠出年金を運用するときは、手数料のコスト以上に利益を出さなければ運用の成績がプラスになりません。定期預金や保険のように元本が確保されるものだけでなく、投資信託も組み入れて、高いリターンを狙うことも重要です。