お金を貯めることが最大の目的になって、「貯蓄疲れ」していませんか? 働く女性の相談を受けることが多いFPの加藤梨里さんが、これまで受けた相談を紹介しながら、お金やライフプランの課題を解決していく新連載をスタートします。前回の記事「お金のプロが伝授 貯金するなら「セールor定価」の答え」では、セールでのお買い物についてお話ししてもらいました。第3回の今回は、女性の貯蓄について考えていきたいと思います。

なぜ女性は貯蓄に積極的なのか?

 女性からの相談で圧倒的に多いのが、「どれくらい貯めておけばよいの?」というもの。その答えは、第1回目の記事「ボーナスの「使っていい額」教えます 使う勇気も大切」でお話した通り、いざという時のための生活費として生活費の半年から1年分や、夢を叶えるためのお金が中心になります。人によって異なりますが、おおまかには200~300万円あれば、基本的に当面は十分でしょう

 でも実際には、すでに手元に300万円以上ある、かつ、特に近いうちに使う予定もないという人でも、「何となく不安だからもっと貯蓄しなければ」と感じていることが多いのです。1000万円あってもまだ不安だという人もいます。「貯めなきゃ」という焦りは、貯蓄があるなしにかかわらず、多くの女性が抱えているのです