お金を貯めることが最大の目的になって、「貯蓄疲れ」していませんか? 働く女性の相談を受けることが多いFPの加藤梨里さんが、これまで受けた相談を紹介しながら、お金やライフプランの課題を解決していく新連載をスタートします。第1回のテーマは、「ボーナスの使い方」についてです。

ボーナスを貯める人は7割以上

 7月に入り、待ちに待ったボーナスシーズンがやってきました。経団連の調査によると、この夏のボーナスの支給金額は過去3番目の高水準で、平均約92万円だそうです。ただ、この数字は大手企業のもの。実際にはこれより少ない人、ボーナス自体がもらえない人もいます。それもあってか、マネー相談に訪れるお客様には、ボーナスが入っても贅沢をせずに、コツコツと貯める傾向が強いように思います

 実際に、価格.comが20代~60代の約2,400人を対象に行った調査によると 、ボーナスを「貯金」するという人は75.5%をも占めています。これは「商品・サービスを購入する」(67.6%)よりも高く、ボーナスの使い道の中でトップです。貯蓄にまわす金額も平均で約20万円 と、昨年より6%増えています。ボーナスは使うものではなく、貯めるものという意識が強くなっているようです。