120店舗以上の居酒屋やレストラン、カフェの運営を行うダイヤモンドダイニング。今回は、同社で広報を担当する宮島明日美さんに、広報のやりがいや仕事術を伺いました。

宮島明日美さん(31歳)
3年半のホテルでの勤務を経て、2014年10月にダイヤモンドダイニングに入社。営業支援部 広報宣伝室に所属し、社外広報業務を担当する。新聞社や雑誌社、テレビ局などに向けてプレスリリースの発信や、取材対応が主な仕事。

【宮島さんの1日のスケジュール】
9:30 出社。メールチェックと返信
10:30 取材を受けた記事の校正、報告書作成など事務仕事
13:00 昼食
14:00 取材がある場合:店舗へ向かい取材対応(不定期・月3~5件)
     取材がない場合:会議、デスクにてプレスリリース作成、新規取材・ロケー ション撮影の対応など
18:30 退社

「ホスピタリティの精神」が広報職での武器に

――宮島さんは、前職ではホテルで勤務されていたとのこと。どのようなスキルが役立っていますか?

 前職のホテル勤務で教わった、「どんなときもホスピタリティを大切にする」という姿勢は、今でも非常に役に立っていますね。ホテルでの接客業務では、相手(お客様)が求めていること以上に何ができるのか、常に相手に提案ができるように教え込まれました。

 例えば、今の職場ではマスコミ対応のほかに、各店舗のスタッフともやり取りもしていますが、本社と現場とでは意識のギャップが生まれることがあります。昨年の冬にはトレンド鍋として「フルーツ鍋」が話題になり、当社でもメニューに加えて打ち出しました。ですが、現場では「冬は水炊き鍋のほうが売れる」という意見もありました。実際はそうかもしれませんが、お店に来てくれるきっかけとなるのは、話題性のある鍋かもしれません。こちらの意見も伝えつつ相手を重んじ、相手の立場を考えながら意識のズレの埋め合わせをするようにしています。そうした意見のすり合わせは、とても大事です。ただ、その意見のすり合わせも、「自分本位」にならないように気を付けていますね。

前職のホテル勤務で学んだ「ホスピタリティ」は、常に意識しています
前職のホテル勤務で学んだ「ホスピタリティ」は、常に意識しています

――前職での経験がとても生かされているのですね。その他に、気を付けていることはありますか?

 接客の基本である身だしなみや立ち振る舞いについて、広報の仕事でも意識して、誰が見ても清潔感があるように心がけています。また、自分の発する言葉にも気を付けています。相手のことを考えずに、ただ自分の意見や思っていることをストレートに言うと、思わぬ失言に繋がることがあります。仕事は人間関係で成り立っていると思うので、相手と良い関係を築けるよう、自分の発言にも気を配っています。