Yahoo!ショッピングの広報として、「セルフ父の日」などの企画を担当し、メディアを通じて自社サービスをPRする池田瞳さん。広報活動のベースにあるのは、営業時代に培った「ギブ&テイク」の情報収集術だそう。その背景を詳しく聞きました。

池田 瞳さん(28歳)
2012年、ヤフー入社。Yahoo!ショッピング ファッションカテゴリ営業、事業開発本部を経て、2016年よりYahoo!ショッピング広報PRを担当。メディアを通じてYahoo!ショッピングの取り組み、魅力を広く発信する。

【池田さんのある日のスケジュール】
10時出社 メールチェック、自社サービスや業界動向、トレンドに関するニュースチェック → 担当サービス全体に周知
11時   SNSアカウントの運用管理、情報発信
12時   昼食
13時~  社内外の関係者との会議、取材対応、メディアキャラバン、ショッピングトレンド分析のためのデータ抽出、メディア向けニュースレター作成
19時半  退社

――池田さんは、広報に異動されて約2年がたつんですよね。これまでで、特に印象的だった仕事は何ですか?

 分かりやすい案件ですと、朝の人気情報番組でサービスを取り上げてもらえたことですね。例えば、Yahoo!ショッピングでは、「カニ」や、「正月太り解消のダイエット器具」など、毎年12月だけ突出して売れる商品があるんです。その情報を伝えたテレビ番組のプロデューサーの方が興味を持ってくださって。年末の生放送で取り上げてもらったところ、注文が殺到しました。その時は、とてもやりがいを感じましたし、印象に残っています。

――そうなんですね! でも、テレビ局の番組プロデューサーの方って、忙しそう……。どのように、多忙な相手に時間を割いてもらうのですか?

 私がいつも心掛けていることは、「ギブ&テイク」です。ヒット商品や売り上げ推移、去年と比較した伸び率……など、相手が「番組のネタとして使えそうな情報」をこちらから提供します。年末のときも同様で、ただ、「サービスを取り上げてください」というスタンスで相手と接するのではなく、「こんなデータがあると面白いかな? こんな変わった商品があるけど興味を持ってもらえるかな?」と想像を膨らませ、打ち合わせの際に情報を提供するようにしています。

――「ギブ&テイク」のコミュニケーション術が功を奏したんですね。その他にも、何か気を付けていることはありますか?

 サービスについて知ってもらいたいという思いが強いと、どうしても「自分が伝えたいこと」が先になってしまいがち。そうではなく、「まず相手の目線に立つこと」を意識しています。

 特に、気を付けているのは、「相手が求めていること」と「自分がやりたいこと」の接点を探ること。それは営業時代に、出店企業様とのやり取りの中で培った考え方ですね。

――今は、具体的にどのようなお仕事をされているんですか?

 トレンドや季節のイベントに合わせて商品をPRしたり、新しい企画をつくって発信したり。Yahoo!ショッピングというサービスの魅力を知ってもらうために考え抜き、アイデアを膨らませ、なんでもやるのが私の役割です。

――PR業務の中で、特に力を入れていることは何ですか?

 発信力の高いメディア媒体へ自ら足を運び、アプローチすることですね。特に主婦層が見る情報番組は反響が大きいため、番組担当者とはこまめにアポイントを取るようにしています。

 先方とのパイプがない場合は、代表番号に直接連絡し、「このコーナー担当の方とお話ししたい」とお願いすることもあります。