お付き合いするなら「無駄遣いしない男性」がいい

――貯蓄や節約の面ではどのように変わったのでしょうか。

 「当初、貯蓄は10万円くらいと少なかったので、100万円単位、1000万円単位を貯められるようにしようと考えました。定期預金などにお金を預けて、簡単に下ろせないようにしました。すると、数字がだんだん増えていくのが面白いと感じるようになりました。

 出費管理はレシートをノートに貼って、何にいくら使ったか分かるようにしていたのですが、レシートを貼り付けるのが面倒なため、余計な買い物が減ったのがメリットでした(笑)。でも、あまりに面倒になってきたので家計簿アプリに変えたら、手軽な上に、分析ができていいですね。

 毎月の貯蓄額は細かく意識せず、『1年間でたくさん貯まればいいな』と考え、貯蓄に固執し過ぎずに生活していると自然に貯まるようになりました。無駄遣いしないよう、欲しいと思ってもすぐに買わずに一度帰宅し、翌日以降も欲しい気持ちが残っていれば買うなどのルールをつくって心掛けました。貯蓄残高をチェックすると面白いので無駄遣いをやめようと考え、さらに貯まるという好循環が続いています」

――貯蓄が増えていくにつれて、男性に対する意識は変わりましたか。

 「実は25歳くらいまで、『男性にお金を使ってもらえばもらうほど、自分が大切にされているような錯覚』があったんです(苦笑)。食事やホテルやプレゼントなどが高価であればあるほど、愛情が比例しているんではないかと……。

 でも、先輩女性に言われた言葉をきっかけに貯蓄に目覚めてからは、愛情とお金は比例しないと感じるようになりました。むしろ、しっかりお付き合いする相手は、無駄遣いをしないタイプのほうがいいと感じるようになりました。むやみにお金を使う人は、人生でも無駄が多い気がするから(笑)。ですので、自分のために男性にお金をとことん使ってほしいという気持ちは一切なくなりました。お互い、自分のために仕事をしてお金を稼ぎ、自立する関係が心地よいですね。

 また、以前は自分よりも貯蓄が多い人、年収が高い人は尊敬できるという安易な考えがあったのですが、それも一切なくなりました。そんなことを言っていたら一生結婚できませんからね……。偏見かもしれないのですが、お金と地位のある男性は、浮気をする可能性も高まるような気がして(笑)、いいことばかりではないとも感じるようになりました」

――最近は、恋愛がなかなかうまくいかないとおっしゃっていました。

 「医師ではない人と出会いたくて、お見合いをしようと思ったのですが、私の年収や貯蓄が多いということで相手の男性から避けられてしまいました。お金があることが逆に弊害になるケースもあるんですね。難しいです……。

 今は、貯蓄が趣味のようになっているので、それを分かってもらえる相手がいいと考えています。以前の私とは、だいぶ変わってきましたね」

――お金の使いどころは、海外旅行や国内旅行だそうですね。

 「はい、海外旅行は主に恋人や友人と行っています。最近行ったのはアジア方面など近場で、国内旅行もしますが、旅行のためにお金を貯めたりはしていません。そこまで貯蓄に固執すると、疲れてしまいますから。

 貯蓄が最優先になると、どんな出費でも嫌だと感じるようになり、お金を持っている意味がなくなるような気がします。少しくらい使ったとしても、 浪費をせずに仕事を日々頑張っていればまた自然に貯まるもの。せっかく稼いだお金なので、使うことと貯めることのバランスを、自分の中でうまく取っていきたいです」