皆さんはお金を貯めるにあたって、どのくらいの金額を目標にしていますか。人それぞれだと思いますが、「貯蓄1000万円」というのは一つの目安になっているようです。日経ウーマンオンラインでは、一人暮らしの女性を対象に「貯蓄」に関するアンケートを実施しました。その結果を3回シリーズでご紹介します。第1回は、一人暮らしでも1000万円以上貯めている人の実態に迫ります。

【アンケート概要】
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査期間:2018年4月27日~5日20日
◎有効回答数:124人
◆平均年齢38.2歳、一人暮らし歴10.6年、会社員(一般職)55.6%
◆記事中の平均値は、有効回答を基に算出しています。

貯蓄1000万円以上の女性は「管理職・経理・賃貸マンション暮らし」

 アンケートに回答してくれた一人暮らしの女性は合計124人でした。そのうち、貯蓄1000万円未満が83人、1000万円以上が41人です。まずは、それぞれのプロフィールを比べてみましょう。

貯蓄1000万円未満 貯蓄1000万円以上
年齢(平均) 36歳 41歳
一人暮らし歴(平均) 9年6カ月 12年9カ月
ワークスタイル(割合トップ2) 会社員(一般職)、派遣社員 会社員(一般職)、会社員(管理職)
業種(割合トップ3) 製造、情報通信・IT、サービス 製造、運輸、医療福祉、教育・学習支援
職種(割合トップ2) 一般事務、営業 一般事務、経理
住まい 賃貸アパート 賃貸マンション

 主な特徴に注目すると、次のような姿が浮かび上がってきました。

 1000万円未満の女性は、36歳・派遣社員・営業・賃貸アパート暮らし
 1000万円以上の女性は、41歳・管理職・経理・賃貸マンション暮らし

ひとり暮らしの家計管理は大変だけど、貯蓄を増やしたい (C)PIXTA
ひとり暮らしの家計管理は大変だけど、貯蓄を増やしたい (C)PIXTA

「貯蓄1000万円以上」の6割強は、1500万円以上貯めている

 次に、お金に関する情報を見てみましょう。

貯蓄1000万円未満 貯蓄1000万円以上
手取り年収 331万円 500万円
年間の貯蓄額 60万円 142万円
貯蓄総額 333万円 2169万円

 貯蓄1000万円未満の女性は手取り年収の18%を貯蓄に回し、1000万円以上の女性は28%を貯蓄に充てています。年間の貯蓄額には82万円の差があり、歳を重ねるごとに貯蓄総額の差が広がっていくと思われます。

 貯蓄総額(投資も含む)の分布はどうでしょうか。

現在の貯蓄(投資)総額は?
現在の貯蓄(投資)総額は?

 貯蓄1000万円未満の人は、「100万円未満」が30.1%で最も多く、「500万円未満」が73.5%を占めています。つまり、貯蓄1000万円未満の人の4人に3人は500万円未満ということが明らかになりました。

 一方、貯蓄1000万円以上の人を見てみると、「1000~1500万円未満」が36.6%、「1500万円以上」が63.4%という結果でした。なんと貯蓄1000万円以上の3人に2人近くは1500万円以上貯めているのです。

 全124人のうち、100万円未満が25人、1500円以上が26人となっており、大きな開きがありました。