「のび太系男子」のトリセツ【恋愛・結婚編】

 「のび太系男子」は「自信満々なオラオラ感がない」「現実感のない野望を抱かない」「基本的に女子には優しい」という人が多いので、好意を抱く女性もいると思います。ただ、交際するぶんには問題はありませんが、結婚となると少し難儀かもしれません。

 なぜなら、結婚には家庭を持つという「責任」、生涯の伴侶を選ぶという「覚悟」が必要不可欠であり、いずれも「のび太系男子」にとっては一番の苦手科目だからです。さらに、大好きな文化系趣味に使う時間やお金を独身時代に比べて大幅にセーブし、それを結婚生活に充当しなければならないとなると……。彼らは結婚に前向きなイメージを抱かないでしょう。

 あなたがもし彼らと、多少打算的にでも「結婚したい」と思っているのならば、嘘を交えてもいいので、「結婚してもあなたに余計なタスクが増えることはないよ!」と強調してみてください。「のび太系男子」は長い時間をかけてつくり上げた快適なシングルライフが大きく変化するのを、極端に嫌がる傾向にあります。

 ですから、彼らが言い出さなくても、こちらから先手を打つのです。「週末に男友達と遊ぶのは構わない」「趣味への出費は減らさなくていい」「義理の両親との付き合いは気にしなくていい」などと言うのがよいと思います。

 また多くの「のび太系男子」は、自分が育った「父親のシングルインカム+専業主婦+子ども二人+持ち家」という、高度経済成長期以降の昭和でマジョリティーだったサラリーマン家庭の「あるべき姿」が価値観に刷り込まれています。そのため、心のどこかで「なんだかんだ言っても、男は女を養わなければならない」「ローンを組んで一国一城の主にならねばならない」という前時代的な呪縛とプレッシャーに押し潰されそうになっている人が、少なくありません。

 なので、もしあなたがこの先も仕事を続けるつもりなら、早い段階でハッキリ「仕事はずっと続けるからね」と伝え、安心させてあげましょう。これ、シンプルですが意外に効く魔法の言葉です。

 そんなの男から聞いてくれればいいじゃん! とお思いかもしれませんが、気弱な彼らは、波風の立ちそうなことは交際相手にすら聞けないのです。いい年こいて少しでも傷つきたくない、ミスター・デリケート。「のび太系男子」は壊れもののような存在なのです。