前厄と後厄を含めると、合計6年間も続く30代の「厄年」。「何か良くないことが起こるのでは……」と身構える一方で、厄年を乗り切るコツはぜひとも知りたいですよね。そこで日経ウーマンオンラインの人気連載「力士占い」を執筆している生田目浩美。(なまため ひろみ)先生に、厄年の過ごし方を相談。すると先生の口からは、「厄年こそ仕事で活躍できるチャンス」という衝撃の発言が。一体、どういうことなのでしょうか?

厄年は「いにしえの知恵」と捉えて大切に過ごす

かかってこい、厄年! (C)PIXTA
かかってこい、厄年! (C)PIXTA

―そもそも厄年って、一体何なのでしょうか。そして6年間もある30代の厄年を、女性はどう過ごせばよいのでしょう。

 昔から女性にとって、30代は「体」も「心」も「環境」も変化しやすい時期だといわれています。だからこそ「厄年」を迎えたときには、その変化に振り回されないよう、体調面や精神面をしっかりとケアしながら、大切に過ごしていく必要があります。

 一般的に、厄年には「災難が降りかかる」というイメージがあるかもしれませんが、果たして本当にそうなのか、一度冷静に考えてみましょう。周りの経験者に聞いてみると、「厄年は大変だった」と嘆く人もいれば、「全然平気だったよ」と穏やかに答える人もいて、人によって違いがあることが分かると思います。

 もちろん、どういう経験をするのかは人によって異なります。ですが、どんな経験をしたとしても、大切なのは「考え方」と「過ごし方」です。厄年を意識し過ぎておびえたり、悪いことが起こるとすべて厄年に関連付けたりして、「厄」に振り回されないようにしてほしいと思っています。

 言うなれば、厄年は「いにしえの知恵」。「必ず災難が降りかかる」という年ではなく、「昔から人生の転機となるような出来事が起こりやすい時期なので、体調面や精神面に気を付けて大切に過ごす年」と考えるのがいいですね。

「厄=役」、仕事で活躍できるチャンス!

―では厄年を過ごすに当たっては、どんな心構えが必要なのでしょうか。大厄の年は、新しいことにチャレンジするのは控えたほうがいいのでしょうか?

 風水では、「音」が同じものは、同じ意味を持つとされています。例えば「厄」と「役」は、同じ「やく」という音を持つ言葉です。また「大厄」と「大役」も、同じ「たいやく」という音を持つ言葉。つまり「音」に注目して考えると、「厄年」は「役年」と捉えることができるのです。

 役者さんに主役級の役が巡ってくると、「大役が回ってきた」と言うように、厄年では仕事で大事な「役」が回ってくる可能性があります。言い換えれば、厄年こそ仕事で活躍できるチャンス。「厄年だけど大丈夫かな」「自分にこの役が務まるかな」という不安を乗り越え、チャンスが巡ってきたら迷わず「役」を引き受けることで、一気に飛躍できる年でもあるんです。

 ですから厄年の女性には、前厄・本厄・後厄の3年間をおびえながら過ごすのではなく、「どれくらい大きなことを成し遂げられるんだろう」と、楽しみにするくらいの感覚でいてほしいと思っています。変化を恐れていては、もったいない。たとえ窮地に立たされたとしても、「ピンチはチャンス」「むしろ大役を務め上げてみせる」と思って挑戦すれば、運が味方をしてくれて、大きな活躍ができる年になるはずです。