前編「男女の結婚観をまじめに考察 なぜ男は『余裕』なのか」に続き、桃山商事の清田代表に男女の結婚観についての違いを考察してもらいました。こんなにも男女に考え方の違いがあったとは……。
◆第1回 男性本音座談会 僕たちが結婚したい「いい人」の条件
◆第2回 30代男性「結婚に焦りはない、自分から告白しない」
◆第3回 僕たちの理想の結婚生活 意外に「お金の管理法」重視
【女性座談会】
◆第1回 女性本音座談会 私たちが結婚相手に求める条件はコレ
◆第2回 私たちはなぜ、あの時「結婚しなかった」のか
◆第3回 「独身」は肩身が狭い? 女性たちが感じる世間の圧力
女性たちの結婚観がやたらと「現実的」な理由
女性たちから恋愛の悩みを聞き、コラムやラジオで紹介している、私「桃山商事」の清田が、男女別に行われた本音座談会を振り返りながら、そこから見える男女の結婚観の違いについて考えていくこの企画。前編「男女の結婚観をまじめに考察 なぜ男は『余裕』なのか」では、男性たちの「他人事感」と「謎の余裕」はどこから生まれているのかという問題について考えました。
座談会での男性たちの発言や、かつて結婚を巡るすれ違いで恋人と別れた経験のある自分自身のことを振り返ってみると、「われわれ男は結婚について驚くほど深く考えていないのではないか……」という疑問が生じてきたわけですが、一方の女性たちはというと、すべての発言が驚くほど具体的かつ理詰めです。
例えば「なぜ結婚したいと思うか」という質問に対し、女性参加者の一人はこのような回答をしています。
また、「婚活に集中するために正社員を辞めて派遣社員になった」という別の女性は、その理由についてこう語っています。
いかがでしょうか。自己を客観的に見つめ、思ったことや考えたことを言葉にし、リミットを見据えながらロジカルに行動していく……。これらの発言が象徴するように、女性たちのスタンスはひたすらマジメで現実的です。
もちろん、女性たちが好んでリアリスト(現実主義者)になっているかというと、必ずしもそうとは言い切れないでしょう。背景には、妊娠のリミットを意識したり、周囲からの見えない圧力がかかっていたり、「女は結婚して子を産むべし」という規範意識を内面化していたり……という事情があるはずです。
プレッシャーやリミットがもたらす厳しい状況にさらされている反面、結婚に対する思考やスタンスが(望む望まないは別として)研ぎ澄まされている……。これが女性たちの結婚観の実態と言えるかもしれません(つくづく、「他人事感」と「謎の余裕」にあふれた男性たちの結婚観との乖離(かいり)を感じざるを得ません)。