婚活の成功法則は「選択と集中」
――Bさんの友人が婚活業界にお勤めということですが、「婚活の成功パターン」とかはあるんでしょうか。そういう話を聞いたことはありますか?
Bさん 婚活を成功させるには、「自分でリミットを区切ること」が大切だと聞きました。部屋探しや仕事探しと一緒で、「いい部屋があったら引っ越ししよう」とか「いい仕事があったら転職しよう」とか考えているうちは、引っ越さないし転職しない。だから婚活も、自分でリミットを区切って、そこから逆算して計画を立てることが大切なんだそうです。
Dさん リミットを区切る……ですか。
Bさん そうですね。それを実践した子で、出会って3カ月で告白されて、1年で結婚した女性がいます。
Aさん そのスピードに、その女性の「気持ち」はついていけたんでしょうか?
Bさん その子は、割り切っていましたね。理系女子だったんですが、自分でリミットを区切っているから、感情よりも合理性を優先していました。それと、年収とか学歴とか、条件をガチガチに固めると、自分が本当に結婚相手に求めているものが分からなくなるみたいです。
Dさん 確かに、お金や学歴と結婚するわけじゃないですもんね。
Bさん はい。だから条件にこだわり過ぎると本当の望みが見えなくなり、「婚活疲れ」を起こしてしまうんじゃないかと思います。
Cさん 婚活にはやっぱり、ある種の成功法則があるんですね。
「婚活のために派遣社員になりました」
Bさん 友人は、結婚したければ「選択と集中」が大切だと言っていました。
Cさん 結婚することを「選択」し、リミットを区切って婚活に「集中」するということですね……。今の私には、そこまでの労力は使えない……!
Aさん 私はその反対で、婚活に集中するために、正社員を辞めて派遣社員として働いています。
Dさん えっ、そうなんですか!?
Aさん 正社員として働いていると、性格的に仕事を頑張り過ぎてしまうので、労働条件がハッキリとしている派遣社員として働いて、婚活のための労力を残すようにしています。だからまさに今、「選択と集中」を実践している最中なんです。35歳までに結婚しようとリミットを区切っていて、それまでにできなかったら、その後は仕事に専念するつもりです。
――婚活で大事なのは「選択と集中」……名言ですね(笑)。第3回目は、「結婚へのプレッシャー」や「結婚後の理想の生活」について伺いたいと思います。ありがとうございました。
3回目につづく
聞き手・文/青野梢 写真/PIXTA