「海外挙式」まで話は進んだのに

 デスクワーク中心の生活をしていると忘れがちな事実ですが、僕たち人間は平等に老いていくものなんですよね。30代前半ぐらいで引退を表明するスポーツ選手を見ると「30歳でも生物としては既に若くない」ことに改めて気づいたりします。明美さんのように体調不良が表面化しやすくなったりもするのです。

 だからといって恋愛や結婚をあきらめることはありません。できるだけ身ぎれいにし、常識と思いやりを持ち、積極的に出会いを求めていれば、相性の良い異性に巡り合うこともあるはずです。

 明美さんの場合は、35歳のときにその機会が訪れます。友人たちとの飲み会に来ていた2歳年下の弘明さん(仮名)からアプローチされたのです。有名私立大のラグビー部出身で、大手企業に勤めている男性です。2度目のデートで告白をされ、結婚を前提にお付き合いを始めたのでした。

 「由緒正しい家系の人で、歴史オタクな私はすごく興味をそそられました(笑)。ガタイがいいのも好みでした。しかも、一緒にいて自然体でいられる。やっと婚活が終わる! と幸せでした。翌年には両家の顔合わせをして、海外で挙式をする話まで出ていたんです」

 しかし、両家の顔合わせは実現しないまま、弘明さんとは別れることになります。いったい何が起きたのでしょうか。続きはまた来週。


文/大宮冬洋 写真/鈴木愛子

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