「年収は、評価軸の一つではあるから……」

 短大を卒業し、3年間は生命保険の外交員をしていた圭子さん。ノルマを達成できないと全員の前でつるし上げられるような職場で、表彰されるほど前のめりで働いていました。中途入社した現在の大手メーカーでも勤続18年近くになります。陰湿な上司のいじめのターゲットにされて体調を崩したこともありますが、仕事を辞めようと思ったことは一度もありません。自分の生活は自分で支えなければいけない、という意識が人一倍強いのです。その圭子さんが尊敬できるような独身男性は、社内にはほとんど残っていないのかもしれませんね。

 異なる会社や業界で働く男性の場合は、その働きぶりまでは分かりません。「頑張っていそうだな」と前向きな評価を与えることも可能でしょう。ただし、圭子さんは男性の仕事能力を年収で評価してしまう癖があります。

 「私はいま、残業代も含めると800万円ほどもらっています。こんな私でさえ800万円はもらっているので、同じぐらいの年齢で私よりもお給料が低いと『どうしてなの? 今までお仕事を本当に頑張ってきたの?』と事情を聞きたくなります。収入がすべてではありませんが評価軸の一つだとは思うので、仕事ができない男性ではないということを納得したくなってしまうのです」

 圭子さんは20代から31歳まで付き合っていた男性から浮気をされて別れ、次に付き合った最愛の男性は急死をしてしまったという経緯があります。そのため、男性に求める条件は、誠実で優しくて健康であること、でした。さらに年収800万円以上となると、かなり積極的に探さないと難しいですよね。なお、圭子さんは男性の見た目にはこだわらないそうです。

 いま、圭子さんはネット婚活サービスを使って複数の男性と会っています。デートしなければ性格や健康状態は分かりませんが、年収はプロフィールで事前に確認できるからです。圭子さんの最新恋愛事情は来週、ご報告します。


文/大宮冬洋 写真/鈴木愛子

この連載は、水曜日に公開。下記の記事一覧ページに新しい記事がアップされますので、ぜひ、ブックマークして、お楽しみください!
記事一覧ページはこちら ⇒ 【キャリア女子ラブストーリー】