安心して妊娠するためには「環境づくり」も大切

 心身の健康の他には、安心して妊娠生活を送るための「環境づくり」も大切です。ご自身も3人の子どもを持つ母親であり、一人の働く女性である経験を踏まえて、「パートナーは家事を手伝ってくれますか?」と、会場の女性たちに問いかける善方さん。

 「優しさというのは、私は家事をしてくれることだと思っています。一緒に生きて、一緒に子どもを育てていくのだから、パートナーにもぜひ同じことをやってもらいましょう」と、女性にとって心強い言葉をかけてくれました。

 その他には、服用中の薬を続けるかどうかを産婦人科医に相談することや、風疹・水ぼうそう・はしかなどの「予防接種」をしておくことも、大切な環境整備の一つだそう。

 なお、月経の正常周期は、25日~38日。これよりも周期が短い月経が3回以上続いたり、月経のない期間が3カ月以上続いたりした場合には、産婦人科へ相談したほうがいいとアドバイスも。

 月経周期の異常だけでなく、きちんと排卵をしているかなどを確認するために、今すぐにできることの一つとして、「自分の体の状態を知るために『基礎体温』をつけてみましょう」と、善方さん。最後に次のような温かいメッセージを残して、講演を締めくくりました。

 「自分のライフステージと自分の体を見つめ直していただいて、それをマネジメントすることが、元気な赤ちゃんを授かることにつながります。ぜひ自分の心と体をマネジメントしながら、皆さんのところに赤ちゃんが来てくれる日を楽しみにしながら過ごしていただければと思います」(善方さん)

自宅で簡単にできる「排卵日予測検査薬」

 「基調講演」終了後は、「ロート製薬」の宮下侑子さんから「ドゥーテスト(R) LHa 排卵日予測検査薬」の紹介がありました。

排卵日予測検査薬の使い方について紹介するロート製薬の宮下侑子さん
排卵日予測検査薬の使い方について紹介するロート製薬の宮下侑子さん

 排卵日予測検査薬が初めて発売されたのは、1996年。今から20年以上も前に、「なかなか授かることができない」という声を受けて開発された、歴史ある商品だと宮下さんは紹介します。

 「『ドゥーテスト(R) LHa 排卵日予測検査薬』は、働く女性にオススメの妊活アイテムです。次回の生理開始予定日の17日前から検査を開始し、毎日ほぼ同じ時間帯に検査をすることで、『黄体形成ホルモン』の変化をとらえて最も妊娠しやすい時期(排卵日)を約1日前に予測することができます」(宮下さん)

 妊娠しやすい時期は、排卵日の3日前から排卵日翌日までの約5日間といわれています。2秒間尿をかけるだけで手軽に排卵日を予測できるので、仕事が忙しくてなかなか病院に行くことができない女性に向いているとのこと。基調講演で話をしてくれた善方さんのクリニックでも、排卵日予測検査薬を使った妊活の方法をアドバイスしているそう。また、きちんと排卵したかどうかを確認するためにも使えるアイテムです。

文/青野梢 写真/稲垣純也