「運動」「食事」「睡眠」を整えるのが妊活の基本

 では、元気な赤ちゃんを授かるために、私たちが今できることは何なのでしょうか。善方さんは、「まずは『運動』『食事』『睡眠』が大切」だと話します。

【運動】ラクに楽しく、「ながらエクササイズ」を

 「仕事の後は疲れているから運動なんて無理……」という人は、「ながらエクササイズ」がオススメ。まとまった時間をとらなくても、通勤時間などを利用して実行できるものを選びましょう。座って診察する時間が長い善方さんは、かかとをつけて立ったまま背伸びをし、その後、かかとを下ろす運動を診察の合間に行い、ふくらはぎのポンプ機能と骨盤底筋の維持に努めているといいます。

【ながらエクササイズ】
・1駅前で降りて職場までウオーキング
・いい姿勢を保ち、血流を保つため、骨盤クッションなどをデスクワーク時に使用
・上司や同僚、取引先と、運動を取り入れたレクリエーションを実施 etc……

【食事】朝食からスタートする食習慣を

 食事に関しては、まずは朝食を取ることを習慣に。「少しでもいいので、朝は体にエネルギーを入れてください。水やコーヒーではなく、カロリーを取ることが1日のスタートには欠かせません」と、善方さん。

 「あとは肉、魚、豆類など、体をつくるために必要なたんぱく質を多めに取りましょう。また穀類やビタミンもしっかり取りつつ、適正体重(※BMI=22、身長158cmなら55kg)を目指してください」(善方さん)

※BMIは、ボディー・マス・インデックスの略で、体格指数の一つ。体重÷身長(m)÷身長(m)で計算する。


【睡眠】良質な睡眠が取れる生活を

 睡眠に関しては、必要な睡眠時間は個人差が大きいとしつつ、「日本睡眠学会」が挙げる下記の「スリープヘルス」が大切だと教えてくれました。

【スリープヘルス】
・朝の光を浴びること
・昼間に活動すること
・夜は暗いところで休むこと
・規則的な食事を取ること
・上記プラスα、寝る前には眠気を阻害するカフェインやアルコール、ニコチン、過剰なネットメディア接触を避けること