バリア機能を傷つけると「ボロ傘肌」?

銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子さん。「角質層が傷んでしまうと、バリア機能が弱くなってしまうんです」
銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子さん。「角質層が傷んでしまうと、バリア機能が弱くなってしまうんです」

 さらに慶田さんが教えてくれたのは、皮膚の大切な役割についてです。免疫をつかさどる大事な臓器である皮膚は、表皮・真皮・皮下組織に分けられ、中でも約28日で生まれ変わっていく表皮こそがバリアの鍵を握っているのだとか。この表皮の「角質層」には、「皮脂膜・NMF(天然保湿因子)・細胞間脂質」の三つがあり、肌バリアの最前線として乾燥や刺激、アレルゲンなどから守ってくれる重要な役割を果たしているのだそうです。

 私たちの肌で天然のバリア機能を担ってくれているこの角質層が傷んでしまうと、「穴の開いたボロ傘、またはレンガの隙間を埋めるモルタルがスカスカで、雨漏りしているような状態になってバリア機能が弱くなってしまうんです」と慶田さん。そのため、「肌の雨漏り」を避けるためにも重要なのが、角質層を守りながら洗浄することです。

正しい洗浄はバリア機能を守ることにあり

 では、きちんと汚れを落としながらも角質層のバリア機能を守るには、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。慶田さんによると、「昔のお風呂屋さんに置いてあるようなアルカリ系の固形せっけんは、バリア機能を低下させるようなものが多く、汚れは落ちても大切なバリア機能に必要な成分を奪ってしまうことがある」そう。理想の洗浄剤は、潤い成分を奪わない、角層に入り込まない、弱酸性で界面活性剤が低刺激である、保湿成分や補助界面活性剤が添加されていることだといいます。

夏肌洗浄の強い味方「ミノン」って?

 ここで登場したのが、第一三共ヘルスケアのミノンブランドマネジャー・村瀬高司さん。思わずほっこりする、坂口健太郎さんと大島優子さんのCMでもおなじみのボディーソープ「ミノン全身シャンプー」は、植物性アミノ酸系洗浄成分を使った洗浄料として、体はもちろん顔や髪の毛にも使える全身シャンプー。赤ちゃんからお年寄りまで使える優しい洗い上がりが特徴です。

 ミノン全身シャンプーはしっとりタイプとさらっとタイプがあり、これからの季節には特にさらっとタイプがおすすめだとか。「さらっとタイプは皮脂をしっかり落とすのではなく、皮脂の過剰な分泌をふせぐ成分が入っているので、夏にべたつき、かゆみ、湿疹などが気になる敏感肌×混合肌の方におすすめです」と村瀬さん。敏感肌×混合肌の特徴としては、次のような方が当てはまるそうです。

□ 髪や服が肌に触れると刺激が気になる

□ デコルテや背中などがベタベタしたりニキビができやすい

□ 皮脂や汗で肌が荒れやすい

□ 汗をかくと肌がむずむずする

□ すねや腕などが部分的に乾燥することがある

 また、慶田さんによると、洗う際にはよく泡立てること、なでるように優しく洗うこと、短時間で十分にすすぐこと、ぬるま湯で洗うことがポイント。テフロン加工のフライパンを金たわしでは洗わないのと同じように、肌も優しく洗ってあげることがバリア機能を守るコツのようです。

 肌トラブルが気になるという女性はもちろん、なるべく肌に負担をかけず、健やかな肌を保ちたいという人にもおすすめの「ミノン全身シャンプー」。この夏を肌ストレスなく乗り切るためにも、慶田さんが教えてくれた洗浄ケアの大切さと合わせて、生活の中にぜひ取り入れてみてくださいね。

文/金澤英恵 写真/辺見真也