今から実践! 健康な瞳を守る方法

 ドライアイは涙の量だけでなく、涙の質が悪いことも原因。目の乾きがつらい人は、涙を補う役割を持つ目薬を使った点眼治療や、うるおい型のコンタクトレンズの使用、コンタクトレンズの長時間の装用を避けるなどの対策が有効だそうです。そして、ワーキングウーマンの皆さんがオフィスで瞳を守るための、具体的な対策も教えてくれました。

<ドライアイ対策 オフィス篇>

・パソコン画面は、目の高さよりも下に配置する

・意識的にまばたきの回数を増やす

・エアコンの設定調節をして、加湿器を使用する

・目の周りを温める

 どれも難しいことではないので、目の乾きに悩む人もそうでない人も、瞳の健康のためにぜひ取り入れたいものばかり。もちろん、日常的な対策を講じても目の疲れが回復しない、目の乾きがつらいといった場合は、眼科で検診をすることも大切です。

ピント調節を助ける「低加入コンタクトレンズ」とは?

 実は、この日のゲストである遼河さんと、司会を務めるフリーアナウンサーの三浦綾子さんのお二人も、この日に備えて眼科を受診。当日は高さんから診断結果が発表され、二人ともドライアイの可能性が高く、加えて「遠視」であるということが分かりました。

和やかな雰囲気でセッションが行われました
和やかな雰囲気でセッションが行われました

 遼河さんは、「小さい頃から目がよくて、宝塚歌劇団時代は劇場の二階席で手を振っていただいたら顔を認識できるくらいよかった」そうですが、最近は目の疲れが気になってきたそうです。高さんによると、遠視は自分では目(視力)がいいと思っているものの、実は近くにも遠くにもどちらにもピントが合っていない場合が多いのだとか。そのため、モノを見るときにピント調整の力をとても使ってしまい、眼精疲労のリスクを高めてしまうのだそうです。

 遠視の人も含めた眼精疲労対策としては、「ドライアイ用の目薬を使うこと、視環境を整えること、ブルーライトカット眼鏡をかけること、適度な運動に十分な睡眠を取りリラックスすること」を高さんは挙げます。さらにもう一つおすすめとして紹介したのが、「低加入コンタクトレンズ」の装用。低加入コンタクトレンズとはどんなものなのか、高さんが教えてくれました。

 「低加入コンタクトレンズは、遠くだけでなく、近くを見る機会が増えた現代人向けのコンタクトレンズです。近くを見ることも補助する度数が入っているのが特徴です。度数は高くないので、目にあまり負担もかかりませんから、近くを見る機会の多いオフィスワーカーの方などに使っていただくとよいですね」

 ちなみに、目(視力)がよいと自覚している遼河さんのようなタイプも、低加入コンタクトレンズがピント調節を補助することで、瞳が疲れてしまうのを低減してくれるのだそうです。 「メガネだと一時的なものですが、コンタクトレンズだと一日中助けてくれるのがいいですね」と、遼河さんも興味津々。「まずは眼科で現在の瞳の健康状態をチェックし、自分に適したメガネやコンタクトレンズを装用することが大切です。 遠視の方も、実は自分の想像以上にピント調節に力を使っている場合が多いので、低加入コンタクトレンズの存在をぜひ知っておいてくださいね」と高さんは話してくれました。

 イベントは、会場を埋めた疲れ目の悩みを持つたくさんのワーキングウーマンの皆さんにとって、まさに目からうろこの内容に。最後は、遼河さんの輝くような笑顔と盛大な拍手で幕を閉じました。見た目の印象を決めるだけでなく、全身にも影響を及ぼす重要なパーツ「瞳」、その健康状態をぜひ皆さんも日々気にかけてみてくださいね。

文/金澤英恵 写真/辺見真也