育児を経たからこそ決断できた、28年ぶりのツアー

 2015年夏、20年ぶりに再結成したレベッカは、今年ついに28年ぶりの全国ツアーが決定。アーティストとしての顔以外にも、幼い子どもの母親でもあるNOKKOさんは、再結成からツアー開催を決定するまでに、不安はなかったのでしょうか。

 「ちょうど1年前くらいのソロコンサートで、旦那さん(音楽プロデューサーのGOH HOTODAさん)やレベッカのメンバーと一緒に『ラズベリードリーム』や『フレンズ』をやったときに、感じよかったんですよね。そこから、いつかツアーができたらいいな、と考えるようになって。あとは、子育てって自分の限界を超えることがあるじゃないですか。それで私も、自分の中にこんなに伸びしろがあったんだ! と思うようになって、音楽でももっとできるんじゃないの? と考えられたんですよね」

42歳で高齢出産。料理しながら曲作りも

 レベッカ再結成のライブではハーネスを着け、10メートル以上の高さを飛ぶというパフォーマンスを見せたアグレッシブなNOKKOさん。ちなみに、お子さんを出産したのは42歳のとき、今から10年前のことです。

 今でこそ増えている高齢出産ですが、NOKKOさんが出産した当時は、「出産前にはいろんな書類にサインしました。書類を書くたびに、死ぬ覚悟をしないといけないよ、と言われているような気持ちでした」と当時を振り返ります。無事出産を終えた後も、音楽と家族に向き合い、家族のご飯を作りながら歌詞を考えたりしていたそうです。また、家でツアーのイメージトレーニングをしていると、ついついそのイメージが表に出てしまうことがあるんだとか。

 「曲のテンポを頭の中で考えていたりすると、いつの間にか掃除機をかけながらテンポ取っていたりして、ハッと我に返ることがありますね。でも、そういうときに娘が見ていて、『ママ、どうしたの!』って爆笑されてたりします」