キレイになろうと体をいたわることが妊娠しやすい体づくりに

 講演の後半は、食事や睡眠、運動などで「いい状態の心身をつくる」ことをテーマにしたパネルディスカッションへ。ここで、女性ファッション誌や美容雑誌で活躍されるビューティーモデルの田中マヤさんが登場。お肌の内側から輝くような美しさに、会場はくぎ付けです。

田中さんがビューティーモデルとして気を付けていたこととは?
田中さんがビューティーモデルとして気を付けていたこととは?

 実は、田中さんは32歳で出産したワーキングマザー。当時は仕事の都合で、すぐに妊娠するつもりはなく、基礎体温連動のアプリで排卵日を予測・管理していましたが、期せずしてお子さんを授かります。

 いわゆるモデル業界では痩せ過ぎや生理不順の人が多いといいますが、田中さんはモデルになってからも生理は順調。約28日周期で定期的にきていて、生理痛もありませんでした。「美容のために体をいたわっていたら、健康で妊娠しやすい体になっていたのかも」という田中さん。

生活で気を付けたのは体温を高く保つこと

 田中さんがビューティーモデルとして気を付けていたのは、基礎体温を高く保つこと。現在の基礎体温は36.5℃だそう。善方先生も、36℃以上あるのが理想的と太鼓判を押します。体温を保つためには、次のようなことを実践しているそうです。

朝に白湯をコップ一杯飲む

「朝、起きてすぐにのむ白湯は、腸のためにもいいと聞いています」(田中さん)

シャワーで済ませずお風呂につかる

 「熱めのお風呂に肩までしっかり入り、10分くらいで出ます。長く漬かり過ぎると、お肌の保湿成分が外に逃げ出してしまいます。手がふやけだすのがそのサイン。半身浴など、ぬるいお湯で長めの入浴が美容のトレンドのようですが、保湿のことを考えると短めがいいと思うんです。もちろん、リラックスを優先したいときは、ゆっくりつかるのがいいのでしょうけれどね」」(田中さん)

体を温める食べ物を取り、体を冷やす食べ物は避ける

 「食事ではショウガを積極的に食べるようにしています。発汗作用のある生のショウガと、内側から持続的に体を温める乾燥ショウガを使い分けていますよ。また、白米や白いパンなど、白い食べものは体を冷やす作用があると聞いたので、色のあるものを食べるようにしています。お米は玄米、お砂糖は精製されていない黒い砂糖、パンはライムギパンなどです」(田中さん)

発酵食品を意識して取る

 「腸にいいという発酵食品もしっかり食べます。腸内環境が整うと、お肌も体調もすべて整う実感があります。セロトニンというホルモンが出てメンタル面も向上するそうです。最近は自分でお味噌やキムチ、ぬか漬けも作っています」(田中さん)

しっかり寝る

 「寝ている間に成長ホルモンが出るので、睡眠は美容のためにとても重要。私のストレス対策は寝ることが一番ですね」(田中さん)

 「メラトニンというホルモンが出て、脳を一度楽にしてくれるので、睡眠は気持ちの切り替えにもつながりますよ」(善方先生)