最後は「自分を信じること」 失敗も良き経験に
国谷さんはフリーの立場で、ずっと契約を更新しながらキャスターを務めてきた自分を振り返り、モチベーションを保つための秘訣を教えてくださいました。
「素晴らしい仲間が素晴らしい番組を作ってきた。最後にそのバトンを受け取って、クローズアップ現代という場に放送する。私はどういう付加価値を付けられるのだろうか? 私を通して出してよかったと思ってもらえるにはどうすればいいだろうかと、ずっと考えてきました。覚悟が生まれることによって仕事に向かう土台もできましたし、仕事への貪欲さも出てきました。最後はやるだけやったので大丈夫だと言い聞かせていました」(国谷さん)
チャンスはリスクを伴います。どんなことも準備万端ということはない。でも、自分はやったと自分を信じてやったとき、失敗が最も良き経験であったと思えるようになるのではないかというメッセージで熱いセッションは大きな拍手とともに幕を閉じました。
文/北本祐子 写真/木村輝