あなたを誰かに見つけ出してもらうには

　実際に黒子とか黒幕と呼ばれる立場にいるかどうかは、業種や職種によって決まると思います。自分の名前や自分の力が表から見えないところで仕事をしている人が、世の中の大半を占めています。そういう意味では、みんなが黒子であり、いつか黒幕になっていく可能性を秘めているのです。必ずしも表舞台に立つことだけが評価されるということではなく、あなたがどんなことをしてモノやサービスができあがっているのかを観客や消費者はまったく知らなくても、そのモノやサービスが役に立ったり、愛されたりするということはあるのです。

　自分が表に出てみんなに見えるところで活躍しなくても、自分の強みを意識し、それをもっと強くして仕事に生かしていく。それは、あなたが必要とされる場面で誰かに見つけ出してもらうために、しておくべきことなのです。

＜次回に続きます＞

文／成田真理　写真／PIXTA

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『会社を辞めないという選択―会社員として戦略的に生きていく』

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