ふわふわしている人に向いている時代が来る!?

 それに、これからは「自分にはやりたいことがある!」と思っていないような、ふわふわした人が活躍できる時代が来ると思います。

 今までの時代は、やりたいことがあって、意識が高くて、能動的に動くような人が優秀だとされてきたと思います。でも今は逆に、そこまで能動的にならずにふわーっとしている人のほうが、自然と色んな接点ができて、仕事が回ってくるようになります。それに、そういう風に仕事が始まるほうがうまくいく場合も多いのです。

 私はもうすぐ52歳になるんですが、ふわーっとしているせいか、「あなたは将来何になるのかしら?」って母親からいつも言われています。そして、そのことがすごくうれしい。「今は学校作ろうとしていて」とか「シリコンバレーとプロジェクトをやっていて」と話すと、母親からいつもその言葉をかけられます。

 それに、人からそう言われると、自分でも「私は将来何になるんだろう?」って思うようになりますよ。52歳の私がそう思うんだから、日経ウーマンオンラインの読者の皆さんもずっと「将来何になろうかな」って考えてみてほしい。

 将来の自分について、18歳や22歳の時だけ考えるのではなく、ずっと考え続ける人生。そういう生き方を80歳まで続ける未来を想像してみると、やれることがたくさんあると思いませんか?