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すぐにカバーできることなら「失敗」とは呼ばない

2016年6月28日

何を失敗と定義づけますか?

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起業家の奥田浩美さんが提案する、「会社を辞めないという選択」。会社に所属しているほうが、様々な人とつながりやすく、より大きく社会を変えられる可能性を秘めていると奥田さんは言います。あなたの強みを会社で生かすには? 会社を“使って”自分の夢をかなえるには? 書籍『会社を辞めないという選択―会社員として戦略的に生きていく』の中から、明日からすぐに仕事が好きになれる働き方を提案します。

すぐにカバーできることなら、いちいち失敗とは呼ばないのです。(C)PIXTA

 私がこれまで続けてきたITコンベンションなどのイベントの仕事では、いかに当たり前のように成功に導くかということに全神経を注ぎこむのですが、それでもイベントにはさまざまなアクシデントがつきもので、何かしらの失敗があるものです。

 小さなことで言えば、当日配るはずの制作物に誤字脱字などのミスが出たとか、お弁当がおいしくなかったとか、講演者が講演の時間をオーバーして予定が数十分ずれたなど、数え上げたらきりがありません。

 そのどれもが、それがあったせいで「このイベントは失敗だった」と言わざるを得ない深刻な失敗だったのかというと、そうとばかりも言えません。

 例えば今、あなたが仕事をしているデスクの上で、飲みかけのコーヒーカップを倒してしまったとします。PCがどっぷりコーヒー漬けになってデータが飛んでしまったとか、取り換えのきかない重要な書類がコーヒー色に染まってしまったというのなら別ですが、単にコーヒーをデスクにこぼしただけで、それを失敗だと騒ぐ人はいないでしょう。すぐにふきんを持ってきて、こぼれたコーヒーを拭き取れば済みます。

 仕事上の失敗も同じです。何かをこぼしてしまっても、それを拭き取るための布巾を手元に用意している状態なら、それは失敗ではありません。多くの大規模なITイベントは、だいたい半年くらい前から綿密なプランを立てて準備していきますが、そこで何か手違いが起きたとしても、すぐにカバーできることならいちいち失敗とは呼ばないのです。

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Profile
奥田浩美
奥田浩美(おくだ・ひろみ)
インド国立ボンベイ大学(現州立ムンバイ大学)大学院社会福祉課程修了後、1989年に国際会議の企画運営会社に入社。1991年、ITに特化したイベントサポート事業を設立。2001年にウィズグループ、2013年にたからのやまを設立。2014年より、情報処理推進機構(IPA)の未踏IT人材発掘・育成事業の審査委員を務め、若い世代の新たなチャレンジを支援している。これまでに携わったITイベントの数は300以上。数億円規模のイベントをいくつも成功に導いている。著書に『会社を辞めないという選択 会社員として戦略的に生きていく』(日経BP社)、『人生は見切り発車でうまくいく』(総合法令出版)、『ワクワクすることだけ、やればいい!』(PHP研究所)がある。
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