「どこの」「何に」投資する商品なのか確認したら、次に運用スタイルを考えてみましょう。投信は大きく「パッシブ」と「アクティブ」という2つの運用スタイルに分けられます。

その1:パッシブ運用

 パッシブ(消極的)運用とは、簡単にいうとある市場全体にまとめて投資する運用手法のことです。この場合、市場全体の動きを反映するようにつくられたモノサシである、指数(インデックスといいます)とそっくりに株や債券を買うことになります。

 日本株の場合、TOPIX(東証株価指数)などの指数と同じように動くことを目指す「インデックスファンド」が代表的な商品になります。例えば、TOPIXに連動するタイプのインデックスファンドなら、東京証券取引所第一部に上場している約2000社の株が入っています。

その2:アクティブ運用

 一方、アクティブ(積極的)運用は、特定の指数(インデックス)にこだわらない運用を行います。例えば、指数を上回るような成績を目指すものもあれば、指数よりも値動き(価格の変動)を抑えた運用を目指すものもあり、商品によって運用スタイルはさまざまです。

 「アクティブファンド」は、運用担当者が何らかの「基準」で、投信の器に入れたい会社だけを抜き出したものです。例えば、厳選した30社だけを入れたものもあれば、200社近い会社が入ったものもあります。とはいえ適当に選定しているわけではなく、基本的な考え方(理念)や、会社をピックアップするためのプロセスなどは商品によって明確に決まっています。

主要な運用スタイル2つの違い
主要な運用スタイル2つの違い