FPの収入形態はなぜ重要?

 最後に、「(4)何で生計を立てているのか」です。FPと名乗りつつ、相談料ではなく、特定の金融商品(保険や投資信託など)を販売し、その手数料で生計を立てている人もいます。最初から「金融商品の仲介を行っている」ことを開示している場合はまだよいのですが、無料相談に引かれて相談に行ったら、金融商品の勧誘を受けたという人もいます。金融商品の販売がすべて悪いとはいいませんが、事前にそのことを伝えない会社は避けたほうがよいでしょう。

 相談するほうも、されるほうも人間ですから、相性もあります。初回の相談は無料としているところもあるので、お試ししてから有料相談をする、あるいは、診断結果がいまひとつという場合には、別のFPにも相談に行く(セカンドオピニオン)というのもあり、です。

 せっかくなら、自分の目的に合った、知識、経験を持ち、相性のいい人を探したいものです。

文/竹川美奈子 写真/PIXTA