意外と多い「何に使ったか分からない」お金

 「手取り年収」-「支出合計」=「収支」という順番で計算してもらうと、多くの人は「収支」が合いません。

 大きな支出を忘れているケースもありますし、何に使ったかよく分からない「使途不明金」が多いケースもあります。

意識していない「ついで買い」や「ちょっと買い」は案外多いものです(C)PIXTA
意識していない「ついで買い」や「ちょっと買い」は案外多いものです(C)PIXTA

 そこで、損益計算書は、(1)手取り収入を計算する、(2)収支(1年間に貯められたお金)を調べる、(1)から(2)を引くことで、実際に使ったお金(支出)が分かります。

 思ったより、多くのお金を使っていることに驚くかもしれません。それを認めた上で使ったお金の行先を探しましょう。

損益計算書の記入例(Aさんの場合)
損益計算書の記入例(Aさんの場合)

 それぞれ、以下のようにチェックすると早いですよ。

(1)「手取り年収」:源泉徴収票や給与明細
(2)「収支」:預金通帳や証券取引明細書など
(3)「支出(固定費)」:預金通帳やクレジットカード(カード払いの場合)

 これらをチェックして、最後に(4)「支出(変動費)」の行き先を探しましょう。