「専業主婦になりたいと思わない」理由は……
今度は、専業主婦になりたいと「あまり思わない」「全く思わない」「思うことはあるが、なるつもりはない」と答えた人(全体の74.1%)に、なぜそう思うのか理由を聞きました。
1 | 自分で自由に使えるお金は自分で稼ぎたいから | 63.5% |
2 | 社会とのつながりや社会へ貢献している実感が欲しいから | 52.0% |
3 | 夫の収入で暮らせたとしても、将来何があるか分からないのでリスクヘッジとして仕事を続けたほうがいいから | 51.7% |
4 | 共働きで子どもを育てる上でも、経済力を高めたほうがいいから | 41.3% |
5 | 仕事にやりがいがあり、仕事はずっと続けていきたいから | 35.4% |
6 | 一度専業主婦になると、もう今のような仕事の現場には戻れないと思うから | 29.5% |
7 | 家事があまり得意ではないから | 20.3% |
8 | 子どもができても仕事を続けやすい環境が整ってきたから | 12.2% |
9 | 専業主婦は自己犠牲を払っているようなイメージがあるから | 10.7% |
10 | 結婚するつもりはないから | 8.9% |
11 | 周囲で専業主婦を選ぶ人がほとんどいないから | 5.5% |
12 | 共働き家庭が増えてきて、逆に「専業主婦になりたい」と言いづらくなってきたから | 2.2% |
その他 | 11.1% | |
無回答 | 7.7% |
トップ1と3は、「自分で自由に使えるお金は自分で稼ぎたいから」(63.5%)と「夫の収入で暮らせたとしても、将来何があるか分からないのでリスクヘッジとして仕事を続けたほうがいいから」(51.7%)で、お金のために働いたほうがいいと考えている人が多いことが明らかとなりました。「共働きで子どもを育てる上でも、経済力を高めたほうがいいから」も41.3%で4位に入っています。
トップ2になったのは「社会とのつながりや社会へ貢献している実感が欲しいから」(52.0%)で、仕事を社会と関わるために大切なものと捉えている人も半数以上に上っていました。
また、「仕事にやりがいがあり、仕事はずっと続けていきたいから」(35.4%)というように、3人に1人は仕事にやりがいを感じていることが分かりました。
どんなときに「専業主婦になりたいと思わない」のか、具体的な声を紹介します。
【経済的なこと】
◆ 結婚後に何があるか分からないので、自分の貯金やお金がないというのは、あまりにリスクが高過ぎるように思う(26歳、娯楽、企画、独身、会社員・一般職)
◆ 扶養内で働いていた時は家庭内で肩身が狭かったので(28歳、医療福祉関連、専門職、既婚、医師・医療関係者)
◆ 小遣い制で旦那からお金をもらわないといけないという話を聞いた時(29歳、製造、営業事務、既婚、会社員・一般職)
◆ 母が専業主婦でしたが、父から離婚を切り出され、すごく苦労したのを見て育ちました。経済的には自立できる程度の貯金と収入は持っておきたい(39歳、サービス、一般事務、既婚、派遣社員)
◆ 子どもにはやりたいことをやってもらいたいので教育費を充分に用意したい(36歳、情報通信・IT、企画、既婚、会社員・一般職)
【仕事のこと】
◆ 現場を離れると戻りにくい(28歳、医療福祉関連、専門職、会社員・一般職)
【社会とのつながり】
◆ もともと社交的なほうではないので、主婦だと行動範囲や視野が狭まりそう(34歳、運輸、経理、独身、会社員・一般職)
◆ 産休の時に専業主婦を経験したが、社会とのつながりを断ち切られたような環境で、孤独を感じた(35歳、既婚、会計事務所、専門職、パート・アルバイト)
【働く女性でいたい】
◆ 母がずっと正社員で働いているのを見ていて、働く女性はかっこいい、自立しているというイメージがあるから(28歳、サービス、経理、既婚、会社員・一般職)
【その他】
◆ 家事が得意ではないので、専業になるとキツイ(32歳、サービス、営業、会社員・一般職)
◆ 子どもの受験でノイローゼ気味になりそうな時、仕事があるとバランスが取れる(41歳、製造、企画、既婚、会社員・一般職)
◆ 家庭以外の居場所が欲しい気持ちが強い(31歳、製造、企画、既婚、会社員・一般職)