オトコゴコロを理解することは、会社のコミュニケーション上、実は大切なこと。この連載では、同じ職場で働く男性社員と共存し、上手に会社の人間関係を築くためのヒントをお届けします。会社でのお付き合いにおけるマナー美人を目指しましょう。今回は、「男性社員との雑談で、心ない発言をしてしまった」というお話。どうやら男性のロマンを故意なく傷つけてしまったようで……。

Q.男性の趣味に理解を示さないオンナは罪ですか?

 同僚の男性が自分の趣味について熱く語ります。彼は、文具マニアで、新しい文具はすぐに買うし、高額の万年筆もいくつも持っています。手帳にも詳しいです。話を聞いていると面白いのですが、1カ月に文具にいくら費やしているのか、金額の話になったとき、つい、「なんで、こんなにお金使うの~!」と叫んでしまいました。
 意気揚々と話をしていた彼の表情がくもったのは言うまでもありません。友人ならまだしも、相手は同僚。とても反省していますが、「あの時はごめんね~」とちょっと言いづらくなってしまって……。男性との会話は難しいです。
 藤村さん、今回の取り繕い方のヒントを教えてください!
(27歳・営業事務)

男性のコレクター魂を女性はどれだけ理解できるでしょうか? (C)PIXTA
男性のコレクター魂を女性はどれだけ理解できるでしょうか? (C)PIXTA

A.知らない知識を吸収するチャンス! これを機に聞き上手になってみては?

 男性は、コレクター気質を持っている人が多いもの。あまり「男性は~で、女性は~」などと決めつけたくはないのですが、どうも周りを見ているとそんな傾向はあるような気がします。実は、ボクも気に入ったものは色違いで集めたり、シリーズもののDVDなどの初巻を買ったらあまり観ていなくても最後までコンプリートしたくなります。並べて眺めてニヤニヤするだけ。だからこそ、なるべくその手のものには手を出さないようにストップをかけて、自衛していますが。

 しかも、世は文具ブーム。雑誌で文具を特集に取り上げると売上が伸びたり、小学生が文具の本を出したり……と何かと話題にのぼります。デジタルが一般的な今こそ、手書きのようなアナログ要素がウケているということでしょうか。

 とはいえ、スマートフォンや共有ソフトなどでスケジュールの管理をし、メールで用件が済んでしまうような昨今。きっと、同僚の男性はきちんと文具の話を聞いてくれる貴女の態度がうれしかったはず。自分が得意な話題をする時の彼はイキイキとしていたことでしょう。貴女に報告したいというような気持ちもあったのかもしれません。よく子どもが、母親に褒められてそれがうれしくて物事に没頭する、そんな感じです。