印象アップにもつながる! 必要な情報を載せた署名

 最後は署名についてです。時折、入れない人も見かけますが、入れたほうがいいでしょう。これは、連絡先をメールの署名で確認する人が多いから。いちいち名刺を探すより手軽ですし、最近では会う前にメールでやり取りすることも増えているので、署名を入れておくと相手も助かります。

ゴテゴテ飾り付けず、シンプルな署名を心掛けて

 記号を多用して飾り立てた署名は読みづらく、落ち着きがないようにも感じられます。また、「○○新聞(○月○日付)に社長インタビューが掲載されました!」などの、メールの内容と関係ない情報が延々と添えられるのも困りもの。あくまでシンプルに、必要な情報だけを記載した署名を使うようにしましょう。

 社外用の署名に載せる項目を具体的に挙げるなら、

1.会社名・所属
2.氏名
3.電話・FAX番号

の3つで十分。必要に応じて、

4.メールアドレス(送信者情報と重複するので省略可)
5.携帯電話番号
6.ホームページ
7.会社用SNS
8.休業期間(年末年始、夏季)

などを入れるといいと思います。

読みやすいメールを書くポイント

◆【 】を使うなどで、分かりやすいタイトルにする
◆履歴を残すか残さないかで迷ったら「ミラー返信」で
◆履歴を残すなら引用を有効に活用しよう
◆署名はマスト。必要最低限の情報を載せる

やる子 「曖昧なメールタイトルって、心当たりありまくりです。この間なんて、気付いたら同じ人に毎日、『明日の件』『本日の件』『昨日の件』『来週の件』というタイトルのメールを送り付けていましたよ」

すずまり姉さん 「それは……。やる子、なかなかのNGタイトル上級者ね。ひよ子ちゃんは、何かやらかしてた?」

ひよ子 「Re:の応酬、していました。それはもう、タイトルを変えたら負け、くらいお互いにリーリーリーリーと」

やる子 「分かる! リーリーリーリーやり過ぎちゃって、もはや、タイトルがリーしか見えなくなるメール(爆笑)」

ひよ子 「そうそう、メーラーの設定の違いで、小文字の『Re:』と大文字の『RE:』のコラボレーションとか(爆笑)。『メールあるある』です! アハハ~!」

すずまり姉さん 「それにしても、あ~たたち仲良くなったわね。キャッキャと、まるで部活中の女子高生みたいだわさ。さあて、私はとっとと帰って、せんぱつ(注:洗髪)して寝るわ。おさらばじゃ~」

 「あの、せんぱつって、いわゆるシャンプーのことですよね」と聞いてくるひよ子に、「ちなみに美容院は散髪屋っていうからね」とすずまり語を一つ一つレクチャーし始めるやる子。すずまり語をマスターしていく仲むつまじい二人の様子を、同じフロアの人々は生温かい目で見守るのでした。

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA