正しい答えは…

動詞 尊敬語 謙譲語 丁寧語
(例)いる いらっしゃる おる います
する なさる いたす(させていただく) します
言う おっしゃる 申す/申し上げる 言います
見る ご覧になる 拝見する 見ます
会う お会いになる お目にかかる 会います
行く/来る いらっしゃる、お見えになるなど 参る、伺う 行きます、来ます
知る ご存じ 存じる/存じ上げる 知っています
食べる 召し上がる いただく 食べます
飲む 召し上がる いただく 飲みます


意外と知らない人もいる! 間違えがちな敬語の使い方

 丁寧に言ったつもりなのに、「目上に対して失礼な言葉だと叱られた」なんて話は、今も時折聞くことがあります。きちんとした敬語を使えば、相手との気持ちいい会話につながるもの。正しいと思い込んでいることもあるので、これを機会に自分の敬語を見直してみましょう。

上司に対する失礼な言い方を改めよう

 例えば、ビジネスシーンでもよく使う「ご苦労さまです」「了解しました」という言葉。これらは基本的に、目上の人から目下の人に使う言葉なので、上司に対して使うと無礼に感じる人は多いかもしれません。この場合、「お疲れさまです」「承知しました」と言い換えるようにしましょう。また、謝罪するときに「ごめんなさい」や「すみません」では、軽過ぎて怒りに火を注ぐことも。「申し訳ございません」や「失礼いたしました」「お詫び申し上げます」などを使うように意識してください。

社外の人に対しては、上司のことも呼び捨てで

 社内で上司に敬語を使うことは当たり前ですが、社外の人と話すときなら自分の上司に対する敬語はNGです。例えば、上司の鈴木部長に社外の人が訪ねてきた場合、「鈴木部長はすぐにいらっしゃいますので、お待ちください」という敬語は誤り。「部長の鈴木はすぐに戻って参りますので、お待ちください」などと、尊敬語ではなく謙譲語を使うようにしましょう。

 見落としがちなのは、役職の使い方。「鈴木部長」のように、「名前+役職」の言い方は敬称になるので、社外の人と話すときは「部長の鈴木」、もしくは名字だけで「鈴木」と呼んでください。

「では、部長の鈴木に渡しておきます」が正しいのです (C)PIXTA
「では、部長の鈴木に渡しておきます」が正しいのです (C)PIXTA

丁寧さに気を取られて、二重敬語にならないように

 女性によく見られるのが、尊敬語や謙譲語に「れる」「られる」を付けてしまう二重敬語です。例えば、「言う」の尊敬語である「おっしゃる」が「おっしゃられる」となっていたり、謙譲語の「申す」を「申される」などとしているなら、今後は避けましょう。

 また、メールなどの宛名を「ヴィタミンM御中 鈴木様」とするのもNG。社名の後に個人名が来るのなら、「御中」は不要です。郵便の場合も同様ですが、もう一手間かけて「株式会社ヴィタミンM 鈴木真理子様」とフルネームで表記するようにしてください。