自分の「労働生産性」を知れば、仕事の進め方も変えられる!

 「労働生産性」とは、働く人一人当たりで、あるいは1時間で生み出す成果のこと。公益財団法人 日本生産性本部が発表した「労働生産性の国際比較2016年版」によると、この「労働生産性」は、分母がインプット(労働時間、労働者数)、分子がアウトプット(成果、付加価値)の数式で表されます

出典 労働生産性の国際比較2016年版
出典 労働生産性の国際比較2016年版

あなたの時給はいくら? 「時間対効果」を考えて働こう

 休憩やランチをガマンしたり、遅くまで残業したりして長時間働いても、アウトプットとなる成果が少なければ、それは「労働生産性」が低いということ。同じ企画書でも、1時間で作る人と3時間で作る人がいたなら、前者のほうが「労働生産性」は高いと言えます。

 では、「労働生産性」が高い人になるには、どうすればいいのでしょうか? その答えは、かけた時間に対して、どのくらい成果を上げられたかという「時間対効果」を考えることです。例えば、自分の時給を基準にするといいでしょう。ちなみに、年収400万円の人は時給に換算すると約2000円、年収500万円なら時給約2500円となります。

時給を意識すれば、仕事はもっと効率化できるはず

 時給に見合ったアウトプットを行うのは、「労働生産性」を高める第一歩。そのためには、仕事に着手する前にやるべきことかをよく考えたり、選んだりすることが大切です。逆に、安請け合いした仕事が終わらなかった経験がある人や、計画を立てずに着手する人は、効率化できることがもっとあるはず。

 仕事は探せばいくらでもありますが、あなたの時間は有限です。また、年収が上がるにつれ、求められる成果も上がっていくもの。今のうちに時給を意識して働く習慣を持てば、自信につながります。

休憩時間をきちんと取れば「労働生産性」はさらにアップ!

 自分の「労働生産性」を知るなら、長いスパンで考えるより短いタームで確かめたほうが把握しやすいと思います。以前の記事で、「パソコン作業は1時間のうちの40分が効率的」とお伝えしました(過去記事「パソコン作業は40分で休む 仕事がはかどる時間割」を参照してください)。これに倣い、例えば40分でメールを何通送れるかを確認してみましょう。その上で、いかに効率よく送れるようになるかを考えていけば、「労働生産性」はさらに向上するはず。こうした振り返りは、休憩時間に行うのがオススメです。