社員はいつでも初心を思い出すことができる
これまでに5人ものバディを務めてきたという柚木まゆさんにお話を伺いました。まず、バディは指名されるものなのでしょうか?
「指名されることもありますが、自分から手を挙げることもありますよ。バディは『人生プレゼン』に至るまでの選考で候補者と関わっている場合がほとんどで、進路について相談を受けていることもあります。そのままの流れで、『自分がサポートしたい』と名乗り出ることもありますね」
形式自由だというプレゼンを、どのようにサポートしていくのでしょう?
「人によってさまざまですが、オアさんのようにまず一度本人にプレゼン資料を作ってもらう場合と、その人の得意分野を深堀りしていく場合がありますね。例えば、絵が得意だという人は、思いを伝えるためにプレゼンで紙芝居を披露したこともありました」
「バディはプロデューサーなんです。プレゼンターの人柄や魅力を社員に伝えるにはどうしたら良いのかを徹底的に考えますから。とことんその人と向き合い続けると、もう自分のプレゼンのような気分になっていて、本番では誰よりも感動してしまいます」
プレゼンター本人はもちろん、バディもかなりパワーが必要そうですが、どうしてそこまで力を入れることができるのでしょうか?
「バディって、すごくありがたい機会なんです。仕事に追われているうちに、『何のために頑張っているのか』分からなくなってしまうことは誰にでもあると思います。そんなときにプレゼンターと接すると、初心を思い出すことができるんです。それに、『この人が入ったらCRAZYはもっと面白くなるな』なんて、自分のキャリアだけじゃなく、会社の未来に想いを馳せる時間にもなっているんですよ」
プレゼンをする側、受ける側それぞれが全力で挑む「人生プレゼン」。次回は制度が生まれた背景をリクルーティングリーダーの吉田さんに伺います。
文/藪内久美子 写真/編集部
2012年設立。1組ごとに専属のプロデューサーとアートディレクターが付くオーダーメイドコンセプトウエディング「CRAZY WEDDING」で業界を驚かせた。ケータリングサービス「CRAZY KITCHEN」や、人と人をつなぐ旅のサービス「Where」など、さまざまな分野で新事業を展開中。
URL:http://www.crazy.co.jp
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